【大学生活とお金】早朝コンビニバイトは時給930円 奨学金5万円とバイト代3万円でやりくり 公務員を目指す
一人暮らしは大変だけど、自由
――一人暮らしをしてみていかがですか。 洗濯も掃除も料理も全部一人でしなくてはいけないので、大変です。高校まではお風呂掃除や皿洗いぐらいしか手伝っていなかったので、改めて実家のありがたみを感じます。特に私は掃除が苦手で、こまめに掃除するのは大変ですね。友達が定期的に遊びに来るので、そのたびに一生懸命、掃除をしています。 一人暮らしは大変ですが、やはり自由ですね。部屋で好きなことをできるときが一番楽しいですし、遅い時間におやつを食べてもだれからも文句を言われません(笑)。 実家に帰るのは、ゴールデンウィークや長期休みに年3回ほどです。祖父母が農業をしているので、その手伝いをしたり、地元の友達と遊んだり、親と一緒に出かけたりして過ごします。 ――自炊で心がけていることは何かありますか。 山大通りに「アルク」というスーパーがあります。大学から近く、24時間営業なので、重宝しています。食材はできるだけまとめて買う、賞味期限が長いものを買う、小分けにして冷凍する、などの工夫をしています。 ――仕送りはありますか。 毎月決まった額の仕送りはありません。親は「必要があれば送る」と言ってくれていますが、基本的に給付型奨学金とアルバイト代で、家賃や食費などをやりくりしています。ただ、ガス代と携帯代だけは親に支払ってもらっています。 ――どんな部屋に住んでいますか。また、大学がある街は暮らしやすいですか。 8畳くらいの部屋に住んでいます。ユニットバスですし、けっしておしゃれな物件ではありませんが、安心感がある部屋です。何より家賃3万5000円という安さに惹かれました。また、住宅街にあって治安も悪くなさそうでしたし、周辺に大学生も多く住んでいたので、選びました。 初めての一人暮らしで何を基準に選べばいいのかわからず、親にも物件探しを手伝ってもらいましたが、最終的には「家賃」と「自分が住みたい場所」というシンプルな理由で決めました。 大学がある山口市は盆地なので、夏は暑く、冬は寒いです。夏はエアコンをつけっぱなしにしていたので、電気代がかかりました。街自体は都会ではなく、いつも賑やかというわけではないですが、学生が多く、活気はあります。また、スーパーやドラッグストア、ご飯屋さんなど、生活に必要なお店は一通りそろっているので、暮らしやすいと思います。 ――これからの展望を教えてください。 大学生活も残り1年と少しになり、自分の学びたいことややりたいことを今のうちにたくさんできるようにしておきたいなと思います。 将来は、公務員になるのが目標です。公務員はいろいろな部署で、さまざまな仕事が体験できる仕事なので、好奇心旺盛な自分には合っている気がします。公務員も民間もどちらも経験してみたいと思っていますが、先に試験のための勉強が必要となる公務員を経験しておこうかなと。中国地方のどこかで就職できたらいいなと思っています。
朝日新聞Thinkキャンパス