29日、サルに関して8件もの通報があった福岡市。28日は、女児らがかまれる被害が起きています。なぜいま、サルが多く出没するのでしょうか。 　　　◇ 「やばいよ、大行列やん」 9月18日に福岡市で撮影された動画には、次々と横断歩道をわたっていく、サルの群れが映っていました。その数、約20匹。中には、子ザルが親ザルの後を追うような姿も確認できます。 当時の状況について撮影した人は… 動画の撮影者 「鳴き声が聞こえて、鳥じゃないと思ってベランダのぞいたら（サルが）いっぱい来ていた。恐怖感はありました。家にも小さい子どもがいるので、何かあったら危ない」 福岡市内では、9月に入りサルの目撃情報が相次いでいて、警察によると29日も目撃に関する通報が少なくとも8件入っています。28日は小学3年生の女の子と50歳の女性が市内のほぼ同じ場所で襲われ、ケガをしました。 どうして、いまの時期にサルが多く出没するのでしょうか。 福岡市動物園　安河内清文さん 「繁殖期を前にエサを一生懸命に食べて、脂肪を蓄積する時期なんです。木の実とか探しまわっている。サルにとっては、山であっても民家であっても関係ないです。そこにおいしいものがあれば、少々人がいても行くと」 福岡市動物園によると、もしサルに遭遇した際は興奮させないように大声で叫ばず、知らないふりをして、ゆっくり遠ざかることがいいということです。