検見川が快挙!強豪・日体大柏を下し初の決勝進出&関東大会初出場
令和6年度関東高校サッカー大会千葉予選の準決勝第2試合が5月3日にゼットエーオリプリスタジアムで開催され、検見川が日体大柏を2-1退け、関東大会の切符を手にした。 【フォトギャラリー】日体大柏 vs 検見川 県1部リーグ開幕3連勝で首位に立つ日体大柏と、2部リーグ開幕3連敗で最下位の検見川。戦前は日体大柏が圧倒的に有利かと思われていた。 実際、迫力のある日体大柏攻撃陣は強烈で、開始直後から検見川を押し込んだ。しかし、検見川が何とか耐えながら2ゴールを決め切り、前半を2-1で折り返すと、後半もリードを保ち続け大金星を挙げた。 検見川の先制点は7分。右サイドを突破しCKを得ると、MF7杉﨑健光(3年)の入れたボールにゴール前でFW8有吉魁翔(3年)が頭で合わせ、ネットを揺らした。この試合一本目のCK、しかも結局前半はこの一本しかなかったCK。そのワンチャンスを見事に決め切った。 先制に成功した検見川は18分にも追加点を挙げる。左の杉﨑から前線でボールを受けたFW9盛合世生(3年)は「得意な形でもらったので、自信を持ってゴールへ」迷わず勝負。ボックス内まで持ち込んで強気に左足を振ると、DFに当たったシュートがGKの頭上を越えゴールに吸い込まれた。 対する日体大柏は前線のFW9斉藤海智(3年)が起点となり、FW11吉村友佑(3年)、MF10沼田大都(2年)、MF20小菅晴輝(3年)はボールサイドに絡む動きや、追い越す動きでチャンスを量産。左サイドからはMF7島崎貢輔(3年)が左足で正確なボールを度々ゴール前に供給し、自らもフィニッシュを放っていった。 スピード、フィジカル、連動性、全てで上回っていたように見えた日体大柏だったが、なかなかゴールを決め切れない。1分、この試合最初のチャンスでは島崎が右からのクロスに合わせネットを揺らすも、わずかにオフサイド。17分、斉藤がゴール前でダイビングヘッドで狙うも枠外。31分、斉藤がDFを背負いながらも見事なターンから振り向きざまシュート。しかしこれは相手GK1菅原陸登(3年)のファインセーブに阻まれる。35分、MF6加藤大雅(3年)からの浮き球で抜け出した吉村がネットに突き刺すも、ここもオフサイド。 40分攻め続けながらゴールを奪えなかった日体大柏。しかし、前半ラストプレーとなるCKからようやくゴールが生まれる。41分、島崎のボールに合わせたDF後藤拓也(2年)がヘディングシュートを沈め、1点差に詰め寄って前半を終えた。 後半に入っても、攻める日体大柏と耐える検見川、この形勢は変わらない。 日体大柏は選手交代で両サイドにフレッシュな選手を投入し、同点ゴールを狙った。それでもあと一歩のところまでゴールに迫りながら検見川ディフェンス陣を崩しきれない。 検見川は守備陣が足をつりながら必死に食らいつき、攻撃陣は数少ないチャンスから追加点を目指した。FW10清宮脩(3年)は前線で献身的にプレッシャーを掛け続け、マイボールになれば起点になってチームを助けた。 その後もFW19小泉ハーディ(3年)やMF23ザマーニ龍生(2年)など、強烈なタレントを次々投入し容赦なく攻め続けた日体大柏だったが、最後まで同点ゴールは生まれず、悔しい敗戦となった。