「サッカーはあまりに退屈」元ブラジル代表ロナウドが告白 衝撃発言に英紙も“オワコン化”を指摘「正直な批判だ」
サッカーは、その在り方に「変革」を求められているのかもしれない。他でもない「サッカー王国」のレジェンドが発した発言が話題となっている。 【動画】「戦術はロナウド」と言われた怪物 全盛期のロナウドのゴラッソを見る 元ブラジル代表FWロナウド氏は、フランスのコート・ダジュールで行なわれたフランス人テニスコーチ、パトリック・ムラトグルー氏のチャリティーイベントに出席。そこで「今はフットボールよりもテニスを愛している」と公言し、その理由を赤裸々に明かした。 「いま、私はフットボールを1試合通して見ることができない。あれはあまりに退屈だからだ。だけど、テニスならば、5時間は見続けていられるよ」 もちろん、テニスのイベントでの“リップサービス”的な要素はあるだろう。とはいえ、少しばかりショッキングな言葉でもあったのは間違いない。ロナウド氏は、現役時代に1990~2000年代前半に「フェノーメノ(怪物の意)」の愛称で親しまれ、日韓ワールドカップ制覇やバロンドール受賞など活躍。引退後もラ・リーガの古豪バジャドリーの会長になるなど、サッカー界の発展に寄与してきた。 ただ、延長を含めて最大120分の時間を必要とするサッカーを「退屈」とする大物は、実は少なくない。 今年3月には元スペイン代表DFのジェラール・ピケ氏もが英紙『The Times』のインタビューで、「もうフットボールの90分間には、人々の心はそこまで動かされない」と断言。SNSが隆盛を極める時代におけるサッカーの“コンテンツ力”の弱さを指摘し、「もう90分は無理だ。せいぜい(若い世代が受け入れるのは)30分か、40分くらい。若い世代にとって魅力のないスポーツになっている」と論じていた。 ロナウド氏にそこまでの意図があったかは不明ではある。ただ、彼の言葉に衝撃は広まっている。英紙『Mirror』は「ブラジルの伝説的なサッカー選手の告白は美しさを失い、退屈になっているサッカーへの正直で、真っ当な批判だ」とリポート。「彼の言葉こそ娯楽性が乏しい今のサッカー界の停滞のすべてを物語っている」とも切り込んでいる。 レジェンドから飛んだサッカーを「退屈」とする声。そのメッセージは重いように思えてならない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]