【フィギュア】宇野昌磨、引退発表後初の公の場「やりきったシーズン」名古屋でイベント登場
5月9日に現役引退を発表したフィギュアスケート男子の宇野昌磨(26=トヨタ自動車)が11日、名古屋市内の中京テレビ本社でアドバイザリー契約を結ぶ「コラントッテ」のスペシャルイベントに出席した。 【写真】ゲストで登場した宇野昌磨の弟樹 引退発表後では初めて公に場に姿を現し、冒頭で「このイベントを楽しみにきた。打ち上げというか、宴会の気持ちでお願いします」と明るい声であいさつした。 現役最終年となった今季を「やりきったシーズン。失敗も成功も自分の良い経験になると思っている。濃い、楽しい時間だった」と回顧。印象深い試合には、2位となった昨年11月のNHK杯を挙げ、「僕にとっては素晴らしい試合。コーチが何よりも喜んでくれていた。今シーズンで挙げるとすれば、それ(NHK杯)になる」と振り返った。 この日は弟の樹に加え、島田高志郎(木下グループ)、友野一希(上野芝スケートクラブ)、中田璃士(TOKIOインカラミ)、山本草太がゲストで登場。昨年12月のジュニアグランプリ(GP)ファイナルを制した15歳の中田から「小さい頃から憧れだった、アイスショーで一緒になれたことがうれしくて、少しでも心のどこかにいてくれたら」と伝えられると、宇野が笑顔で抱き寄せる場面もあった。 ファンへは「僕はサポートされて、恵まれていたので、こういう場でも好きにしゃべれるし、好きなことをさせてもらっている。自分の進みたい道を全力でサポートしてくださる。だからこそ感謝の言葉が出る」と感謝を込めた。 宇野は9日に自身のSNSを通じ「この度、現役選手を引退する決断を致しました 今日まで競技者としての僕を応援してくださった皆様、支えてくださった皆様本当にありがとうございました」と引退を発表。「5歳の時にスケートと出会い、21年間続ける事ができ、素晴らしい競技生活を送れたことにとても感謝しております」とつづっていた。 名古屋出身で、練習場が同じだった浅田真央さんの誘いで選手生活を歩み始め、ジュニア時代から世界のトップで戦ってきた。2018年平昌オリンピック(五輪)では銀メダル、22年北京五輪では銅メダルを獲得。世界選手権でも22年から2連覇を達成した。今季は昨年末の全日本選手権で2年連続6度目の優勝を飾ったが、3連覇が懸かった3月の世界選手権では4位。これが競技者として最後の演技となった。 14日には今回の決断について、会見を開く予定となっている。【藤塚大輔】