フォードの米販売台数は7%増、ハイブリッドモデル好調-1~3月
(ブルームバーグ): 米フォード・モーターでは1-3月(第1四半期)、米自動車販売台数が7%増となった。ハイブリッド車の強い需要に支えられた格好だ。
同社の3日発表によれば、1-3月の米販売台数は50万4815台。ハイブリッドモデルが42%急増した。人気のピックアップトラック「Fシリーズ」は10%減の15万2943台。6万余りのモデルに関して追加の品質検査を実施し、納入が遅れたことが背景にある。同社は2月9日以降、電動ピックアップトラック「F150ライトニング」の出荷を停止している。品質問題への対応を理由としているが、詳細は明らかにしていない。
フォードでは過去3年間、米自動車メーカーの中でリコールが最多となっており、コスト増につながっている。そうした中、ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は品質改善に改めて注力している。同氏は2月、改良版F150の品質について、この分野で最高品質を誇るトヨタの「タンドラ」に並ぶと述べている。
フォードはF150のハイブリッド版の生産を倍増させており、トラック販売全体の5分の1を占めるようになるとみている。
内燃事業のアンドルー・フリック社長は、「新しいF150はガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車(EV)の各分野において大きな役割を果たすだろう」と述べた。
原題:Ford’s US Sales Rise on Big Jump in Deliveries of Hybrid Models(抜粋)
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Keith Naughton