河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側 広島市議の控訴棄却 広島高裁
河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側の控訴審で、広島高裁は18日、広島市議会議員に対する1審の有罪判決を支持し控訴を棄却しました。 【写真を見る】河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側 広島市議の控訴棄却 広島高裁 広島市議の木山徳和被告(72)は、5年前の参議院選挙をめぐり河井案里氏を当選させる目的と知りながら夫・克行元法務大臣から現金を受取ったとして一審の広島地裁で罰金30万円の有罪判決を言い渡されました。 木山市議は判決を不服として控訴。無罪を主張していました。 広島高裁の森浩史裁判長は判決で、「案里氏の選挙戦が楽観視できない状況で、克行氏がこれまで陣中見舞いなどを渡したことがない木山市議に対して、30万円もの現金を渡している事実関係などに照らせば、陣中見舞いは表向きの名目にすぎないともみられる」と指摘し、買収の趣旨を認めた一審判決の判断に誤りはないとしました。 また、弁護側による「検察が違法な司法取引を行った」などとする主張についても退けました。 判決を受けて木山市議は、上告も含めた今後は弁護士と協議して決めるとし、自身の進退については「今は議員辞職はしない」と話しました。
中国放送