プラグインステーションワゴン対決「BMW 320e ツーリング」対「プジョー508 SW ハイブリッド」果たして勝者は?
オンザロード:タイトにチューニングされたBMWに勝るものはない
スポーティ。BMWは本気だ。タイトにチューニングされたMスポーツサスペンションは、ダイナミックな面でも決して期待を裏切らない。ニュートラルかつ迅速に操舵し、1,871kgの車重にもかかわらず、私たちのテストコース上を爽快に走ることができる。しかし、段差の上ではいつもゴトゴトと音を立て、標準の18インチホイールではだめだったのだろうかと思う。
BMWより65kg軽い「508」は、その軽いステアリングが厄介で、まったくついていけない。高速道路では、ちょっと引っ張っただけで車内に動揺が走る。一方、プジョーがややソフトなセットアップを許容している点は好ましい。揺れたり不正確になったりすることなく、段差を短時間で乗り越える。100km/hから完全停止までの約35mという制動性能は、イーブンだ。
市街地で電動モードに切り替えられるのはBMWだけだ。109E-HPを搭載し、45kmを電気のみで走行する。エンジンが始動すると、8速オートマチックが素早く効率的にギアを切り換える。しかし、「320e」では163馬力まで絞り込まれた2リッターターボは、4000rpmで力尽きる。
一方、プジョーの180馬力の1.6リッターエンジンは、トップで目覚めるだけで、中回転域では不感症的だ。トルクコンバーターギアボックスはしばしば神経質になり、不必要にギアをシフトする。さらに悪いことに、バッテリーが空の状態で40km走行すると、消費量は8.9リッター(11.2km/ℓ)まで上昇する。
レジにて:プジョーの方が安く買える
メンテナンスの面では、やや意外だが「320e」の方が優れている。第三者機関への賠償責任等級が有利なのに対して、プジョーの方は年1回のメンテナンスが必要だ。減価償却に関してもバイエルンの方が優れている。価格は?プジョーは58,000ユーロ(約925万円)弱、BMWは63,000ユーロ(約1,005万円)弱である。
結論
「BMW 320e ツーリング」が勝者となったのは、プラグインでありながらダイナミックな走りを見せ、洗練されたクオリティを放っているからだ。インフォテインメントと運転支援という点では、「プジョー 508 SW ハイブリッド 225」の方が1クラスか2クラス上だ。「プジョー 508 SW ハイブリッド 225」は独立性が高く、機敏でもあるが、その走りは説得力に欠ける。
Jonas Uhlig