大谷翔平、厳戒態勢の敵地で「1番・指名打者」…両チームの舌戦収まらず、シルト監督ちくり
◇8日(日本時間9日) 大リーグ地区シリーズ第3戦 パドレスードジャース(サンディエゴ) ドジャースの大谷翔平選手が8日、パドレス戦に「1番・指名打者」で出場する。1勝1敗で迎えた第3戦、勝てば、シリーズ王手をかける。敵地ペトコ・パークに乗り込んでの試合で、激しいブーイングが予想される中、大谷が価値ある一打を打てるか。右足首の故障で第2戦、途中交代したフリーマンは「3番・一塁」でスタメン入り。ロバーツ監督は「フレディーは全力で準備してきた」と語った。 大谷は第1戦でポストシーズン初アーチとなる同点3ランを放つなど2安打3打点。第2戦はダルビッシュの巧みな投球で封じられるなど4打数無安打だった。この日の相手先発は、今季13勝右腕のキング。大谷は相性抜群で、通算14打数6安打、打率4割2分9厘、3本塁打。今年も4月に本塁打を放った。 ドジャースとパドレスはナ・リーグ西地区のライバル関係にあり、第2戦は激しい舌戦が繰り広げられた。ドジャースファンは大荒れで、空き缶などが投げ込まれ、試合が一時中断する事態に。先発のフラハティと主砲のマチャドは、タティスJRへの死球を巡って激しい言葉が飛び交った。マチャドが守備練習で使ったボールを、ロバーツ監督がいたドジャースベンチに投げたことを、ドジャース側が問題視していることも判明した。 ロバーツ監督は「自分に向けて投げたものなら、リスペクトに欠ける行為だ」と批判。一方で、パドレスのシルト監督は「私は他チームの選手をけなすようなことはしない。特に、過去に自分が指導した選手については決してけなすようなことはしない」と発言。過去にマチャドはドジャースでプレーした経験を持ち、シルト監督はロバーツ監督の発言をちくりと刺した形だ。 グラウンドの中でも外でも激しいやり合いが収まらない中での第3戦。ロバーツ監督は「多くの感情が出る」と話す。ペトコ・パークはセキュリティー面を含めて厳戒態勢を敷く予定だ。
中日スポーツ