「絵は命の叫び」 自殺未遂を経験した男女6人が描いた作品、一堂に
自殺未遂を経験した男女6人の絵画展が26日、東京・日本橋のギャラリーで始まった。主催者は「絵の力を感じてもらい、自殺防止につなげたい」としている。 【写真】摂食障害で苦しんだ女性が「どん底」だった時期に描いた作品 絵画展は「絵とビジョンの力 自死からの生還『命の叫び』6人展」。東京都江戸川区のアートセラピスト養成スクール「オーロラ」の主催で、卒業生など20~70代の男女が出展した。 代表で精神保健福祉士の加藤るり子さん(76)も出展者の一人。「6人の絵はどれも苦しみや回復の過程、『生きたい』というエネルギーが映し出されている」と解説する。「絵を通して、絶対に死ななくていい、生きることはすごいことだと伝えたい」 26日にギャラリーを訪れた東京都大田区の会社員女性(36)は、「どの絵もとても印象的。描いた人それぞれのストーリーがあるのに、絵に込められた悲しさや切なさは不思議と自分の人生にも重なり、共感できる」と話した。 26日~12月1日の正午~午後7時(最終日は午後5時)、入場無料。出展者が経験を語るワークショップもある。問い合わせはオーロラ(03・3683・3170)。(黒田早織)
朝日新聞社