解体迫る大阪・ミナミの「味園ユニバース」で音楽フェス「関西音酒場」開催 来年1月18日に
「味園ユニバース」はかつて日本最大級のキャバレーだった
舞台となる味園ビルは1956年にオープン。宴会場やサウナ、ホテルなどを備え、かつては日本最大級のキャバレー「ユニバース」があったことでも知られる。深夜に流れるCMは昭和生まれの関西人にはなじみ深く、バブル期の象徴のような場所でもあった。 その後、キャバレーが閉館になると1階と地下1階がライブ会場に。2階部分はアングラ感やサブカルチャー感に富んだディープな飲み屋街となり、最近ではインバウンドにも親しまれてきた。また2015年には渋谷すばる主演による映画「味園ユニバース」の舞台にもなった。 ただ、時代の波にはあらがえず、老朽化が進んだことで「魔窟」とまで言われた個性的な飲み屋街は年内で店舗を閉めることに。ビルそのものも来年の5月をもって70年近い歴史の幕を閉じることになった。今回のイベントをサポートする芸能事務所「ヴィーナス」の古屋安弘さん(56)は「われわれが若いころは多くのお客さんで賑わい、関西を代表するキャバレーでしたもんね」と振り返りつつ「最近は若い人からは一度行ってみたかったとよく聞きます。そんな場所がなくなるのは寂しいですが、その前に公演できるのは、感慨深い」と話している。 出演者は他にFLYINGKIDS浜崎貴司、ビートボックスLyn、ジ・白川バンド、空団地、ajihengとバラエティ豊か。チケットはすでにイープラス及び関西音酒場オフィシャルホームページで発売中。会場は450席で開場14時、開演15時で公演時間はたっぷり5時間を予定しており、多様な音楽にどっぷりと酔えそうだ。
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