【新型マイバッハ登場】贅沢な “白革” 使用、V8ツインターボで585馬力「SL 680」初公開
贅を尽くした2人乗りコンバーチブル
メルセデス・マイバッハは8月17日、新型2シーター・コンバーチブルの「SL 680モノグラム・シリーズ」を米国で発表した。ブランド史上最もスポーティなモデルとされている。 【写真】ツートーンカラーで仕上げた上品なスポーツカー【メルセデス・マイバッハSL 680モノグラム・シリーズの内外装をチェック】 (22枚) AMG SLをベースに、ベントレー・コンチネンタルGTCやフェラーリ・ローマ・スパイダーに相当する超高級スポーツ・コンバーチブルに仕上げた。 メルセデスの超高級車部門であるマイバッハは、これまでセダンのSクラスとSUVのGLSで知られてきた。昨年はEQS SUVをベースにしたマイバッハ初のEVが登場した。 なお、2008年にSクラスベースの「62 S」のランドーレット仕様を限定生産したことがあるが、ブランド再編以降としては初のコンバーチブルと言える。 新型SL 680モノグラム・シリーズは、標準的なSLとは異なる2種類のツートーンカラー(黒地に赤または白)を用意しているが、「顧客の要望に応じて」他の色に塗装することも可能だ。 マイバッハの伝統に従い、特徴的な縦スラットのグリルを採用し(照明付き)、全幅にわたってクロームフィンを使用している。このフィンはオプションで「マイバッハパターン」で装飾することができ、手作業でグレーのペイントが施される。 ヘッドライトにはローズゴールドのディテールが施され、フロントガラスの周囲はクローム仕上げ、そして「車幅を強調する」というフロントスプリッターが備わっている。 21インチのホイールは、5穴の「モノブロック」と複雑なマルチスポークの2種類の特注デザインが用意される。 インテリアはクリスタルホワイトのナッパレザーをふんだんに使用し、クロームのトリム・エレメントを添えている。 タッチスクリーンのインフォテインメント・システムには、マイバッハ専用のグラフィックとアニメーションが採用された。 パワートレインは、標準のSLと同じ最高出力585psの4.0L V8ツインターボと9速AT、四輪駆動システムを搭載する。ただし、スロットルはリマップされ、「マイバッハに期待されるダイナミックなドライビングプレジャー」を実現しているという。 さらに、「ノイズを最適化した」カスタムエグゾーストと「広範な遮音・吸音パッケージ」によって、洗練度が高められている。 車両価格や発売時期については未公表だが、従来のベンツやAMGモデルよりも非常に高価なものになると予想される。現行のSLの最上級グレードはすでに20万ポンド(約3800万円)近くするため、マイバッハ版ではさらに希少な存在へと押し上げられることになるだろう。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)