青空に映えるオレンジ色 夏告げるスカシユリ見ごろ 南房総(千葉県)
南房総の海岸で、夏を告げるスカシユリが見ごろを迎えている。南房総市富浦町豊岡の陸続きの岩島、逢島(おうしま)では、岩場や船着き場近くで、オレンジ色の花が海や空の青と鮮やかなコントラストを描いている。 日本原産で、海岸の砂地や岩場などに自生するスカシユリ。自生場所によって、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれている。安房地域では、かつて布良や洲崎、大房岬にも多く点在したが、郡生地が減りつつある。 逢島のスカシユリは、岸壁に多く花を咲かせている。地元の川名和彦さんによると、令和元年房総半島台風の際に球根が流され、船着き場近くに根を下ろし、新たに花を咲かせるようになったという。「昨年よりも株がさらに増えている。たくましいものですね」と目を細めていた。