短い時間で実践できる!専門家が教える「気持ちを切り替える」3つの方法
現実的に考えてみよう──いつでも、どんなときでも、自分は幸せだと思える人など、恐らくひとりもいない。人生に浮き沈みがあるのと同じように、私たちの精神状態も、そのときどきで変化している。 【写真】たった2分でハッピーな自分になれる「14の方法」 ニューヨーク大学(NYU)グロスマン医学部精神医学科のレイチェル・ゴールドマン助教授は、「私たちは感情的な生き物です。一日を通して、気分は変化し続けます。それが普通です」と話す。 私たちの気分に影響を与えるのは主に、そのときどきの状況や、人との交流、そして仕事。睡眠の質や食べるものなど、ライフスタイルにおけるさまざまな要因も、影響を及ぼしている。 “嫌な日”はたった1日あっただけでも疲れるものだが、それ自体は、それほほど心配するべきことでもない。ただ、気分が“ジェットコースターのように”、常に急激に変動する状態が続いているなら、それは身体的な健康にも、悪影響を及ぼす可能性がある。 ゴールドマン助教授は、「心と体は、実際につながっています。体は私たちが感じることや思考、そして行動に、反応するものなのです」と説明している。 つまり、慢性的に落ち込んだ気分でいることは、高血圧や炎症を含め、さまざまな病気の原因になり得る。そのため、気分転換の仕方を身に付けることは、健康でいるための最も強力なスキルのひとつを習得することにもなるということ。 次に少し気分が落ち込んだように感じたときには、司法・臨床神経心理学者で、米ペパーダイン大学の終身在職権を持つジュディ・ホー准教授が考案した次の3つの方法のうちいずれかを、ぜひ試してみてほしい。ごく短い時間で実践できるだけでなく、効果もすぐに実感できるはず。
「1分」で実行
▼たったいま「感謝できること」を3つ考える 挙げるのは、どんな小さなことでもOK。ホー准教授によると、これは認知行動療法に基づく方法。ポジティブな何かを確認する(思考を変える)ことは、即座に気分を変化させ、気分を引き上げてくれる。 ▼さらに効果を高めたいなら──何に感謝しているか、声に出してみよう ただ思っているより、ずっと具体的に考えることになるため、独り言でも、誰かに伝えても、声に出すことで、効果はさらに大きくなるという。