ドラフト会議の指名待つ九州産業大の浦田俊輔内野手、スカウト「走攻守全てがセンスにあふれている」
プロ野球のドラフト会議が24日、東京都内で開かれる。九州・山口・沖縄からは高校生23人、大学生19人がプロ志望届を提出したほか、社会人や独立リーグの選手も指名を待つ。運命の日を前に、夢に向かって練習に励む選手を紹介する。 【写真】浦田俊輔内野手
浦田俊輔内野手(22)(九州産業大)
今秋のリーグ戦の開幕戦には、7球団のスカウトが視察に訪れた。走攻守の三拍子がそろった内野手で、福岡六大学を代表する選手。「プロは野球を始めた時からの憧れ。指名されるかドキドキしている」と心待ちにしている。
長崎県時津町出身。小学1年から野球を始め、同県内の強豪・海星高で甲子園にも出場した。1メートル71、68キロと小柄だが、大学では強肩と守備範囲の広さを武器に2年秋から遊撃手のレギュラーに定着。左ふくらはぎを痛めて辞退したものの、今年6月には大学日本代表の選考合宿に呼ばれた。
その後、けがをしない体作りを兼ねて取り組んできた筋力トレーニングの効果によって、打撃に安定感が出てきた。秋季リーグは打率4割8分8厘で初の首位打者を獲得。盗塁王や2季連続の最優秀選手に輝き、セ・リーグ球団の九州担当スカウトは「走攻守全てがセンスにあふれている。2位指名までにはいなくなるのではないか」と予想する。
プロでも俊足好打のリードオフマンとして活躍することが目標。「先頭打者で出塁することを大事にして、チームのためになるプレーをしたい」。数々のタイトルと積み重ねてきた努力には、絶対の自信がある。