春日部のイタリアン「ソットテット」がいったん閉店 宮代町で新店オープンへ
イタリアンレストラン「トラットリア バル ソットテット」(春日部市粕壁東1、TEL 048-763-8828)が12月28日、移転のため閉店する。(春日部経済新聞) 【写真】合鴨と杉戸産和栗のフェットチーネ(関連画像) 2013(平成25)年7月に創業した、立花広之さんと妻の智子さんが切り盛りするイタリアンレストラン。メニューには埼玉県産の野菜や肉を使い、ランチはパスタ、ディナーにはイタリアンのお任せコースを提供。酒はイタリア産をはじめとしたワインをそろえる。 都内で働いていた広之さんは、埼玉にUターン開業。「地元の食材を使いたいと思い、農家さんに会いに行き、こだわりを聞き、情熱に触れ、それをお客さんに伝えたいと思った」と話す。 つながりのある飲食店や客に野菜を定期的に届ける取り組みを行い、自分たちでも野菜を育て、農家との関係が密になるにつれ、「野菜に特化したい」という思いが強くなったという。畑が近く、敷地内で果樹や野菜も育てられるような場所を市内で探していたところ、宮代町で敷地面積220坪の庭付きの一軒家が見つかり、移転を決めたという。 広之さんは「春日部の店は2階建て。私が1階の厨房(ちゅうぼう)で調理し、妻が2階の客席で提供していた。お客さまの状況が見えないことや、自分から直接伝えたいこともあり、歯がゆく感じていたこともあるので、新店ではオープンキッチンを採用する」と話す。 「野菜や畜産の農家さんと私たち、お客さまをつなげていく。生産者さんを呼び、生産者さんの作ったものを調理して、思いを聞きながら一緒に食べる企画がしたい」とも。 智子さんは「常連のお客さまに支えられたので、会えなくなるのは寂しい。春日部で育ててもらい、宮代町に嫁ぐ気持ち。残り少ない春日部での営業だが、たくさんのお客さまにお会いできたら」と願いを込める。 営業時間は、11時30分~14時(金曜を除く)、18時~22時。日曜・祝日定休。新店は2025年2月下旬オープン予定。
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