パリ五輪イヤーに力示した大迫傑「今の状態の中では100%尽くせた」6区区間2位でGMO2大会連続入賞を牽引/ニューイヤー駅伝
◇第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) ニューイヤー駅伝 総合成績&区間賞をチェック! ニューイヤー駅伝が行われ、トヨタ自動車が4時間49分02秒で8年ぶり4度目の優勝を果たした。 6区ではGMOインターネットグループの大迫傑(Nike)が区間2位の力走を見せ、7位から3つ順位を上げて4位でタスキをつないだ。33分01秒で、区間賞の西山雄介(トヨタ自動車)から2秒差だった。 6位のNTT西日本からは3秒遅れでスタート。すぐさま追いつくと、Kaoとともに3人の塊となる。その後はやや抜け出すと、7.8km手前で前を行く黒崎播磨に追いついた。 黒崎播磨・田村友伸に粘られるも、ひたすら前だけを追う大迫。ラストスパートで再び田村が前に出ようとするが、ほぼ並ぶかたちで同タイムながら先着。3人抜きの4位で中継した。 レース後にコメントを発表し、「自分のリズムを意識しました」と大迫。強風のコンディションに対して「重心を低くすることを意識した」という。自身のレース全体を振り返り、「非常に良かったのではないかと思います。今の状態の中では100%尽くせたと考えています」と振り返った。 プレイング・ダイレクターとして、一昨年10月にGMOインターネットグループに参画している大迫。昨年は3区を務め、過去最高タイの5位に貢献した。今回はそれを上回る展開。チームは最終区で順位を落としたものの、8位で入賞は確保した。 6位だった東京五輪後に一度は一線を退いたのち復帰。昨年10月のパリ五輪マラソン代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では3位となっている。ファイナルチャレンジについてはまだ明言していないものの、改めてその力を示した。「チームに貢献する走りができたということで評価をしていいかなと思います」。パリ五輪イヤーに確かな一歩を刻んだ。
月陸編集部