開幕スタメンに“抜擢”も…レギュラーになれなかった逸材6人
2024年シーズンのプロ野球はオープン戦が始まり、開幕に向けて調整が続いている。各球団で開幕スタメンをかけたレギュラー争いが繰り広げられているが、開幕戦はあくまで通過点であり、定位置奪取には継続した活躍が求められる。ここでは、昨季の開幕スタメンを勝ち取るも、レギュラー定着を逃した選手を紹介したい。
オコエ瑠偉(読売ジャイアンツ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:185cm/90kg ・生年月日:1997年7月21日 ・経歴:関東第一高 ・ドラフト:2015年ドラフト1位 昨季は開幕スタメンを勝ち取るも、41試合の出場に終わったオコエ瑠偉。今季も厳しいレギュラー争いを強いられそうだ。 関東第一高では、2015年夏の甲子園に出場。準々決勝の興南高(沖縄)戦で9回表に勝ち越しホームランを放つなど、走攻守に渡る活躍を見せたオコエは、同年ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。 高卒2年目の2017年には、41試合の出場で打率.300、3本塁打、5盗塁の好成績を残し、ブレイクを予感させた。 定位置確保が期待されていたが、その後は打撃で苦しむシーズンが続き、2022年はわずか6試合の出場に。同年オフに行われた現役ドラフトで、読売ジャイアンツに活躍の場を移した。 昨季はオープン戦で打率.310の好成績をマークし、開幕戦では「1番・左翼」に抜擢。しかし好調を維持できず、最終的に41試合の出場で打率.235、2本塁打、6打点と寂しい結果に。 今季のオープン戦では、佐々木俊輔や松原聖弥が好調を維持し、外野手争いは激しさを増している。課題の打撃を強化し、レギュラーの座を勝ち取れるか注目だ。
小幡竜平(阪神タイガース)
・投打:右投左打 ・身長/体重:184cm/75kg ・生年月日:2000年9月21日 ・経歴:延岡学園高 ・ドラフト:2018年ドラフト2位 昨季は正遊撃手の筆頭候補に挙げられ、開幕スタメンを勝ち取った小幡竜平だが、木浪聖也にレギュラーを奪われた。 2018年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。高卒2年目の2020年には54試合に出場するなど、多くの出場機会を得た。 2022年は49試合の出場で打率.188と苦しむも、二軍では打率.331の好成績をマーク。攻守で着実なレベルアップを見せた。 昨季は正遊撃手を担っていた中野拓夢の二塁コンバートに伴い、遊撃のレギュラー争いが勃発。強肩を活かした守備力を買われ、開幕スタメンに抜擢された。しかし、打撃で上回った木浪にレギュラーの座を譲り、徐々にスタメン出場の機会が減少。 それでも、プロ入り後初となるシーズンを通して一軍に帯同。同年は47試合の出場ながら打率.282をマークし、打撃でも存在感を見せた。 そんな中、今季の遊撃手は木浪と小幡を併用するプランを明かした岡田彰布監督。とはいえ、スタメンとして出続けるためにも木浪とのポジション争いを制したい。