後絶たぬ“運動部での不適切指導”…愛工大名電野球部で長年指導する倉野監督「社会の変化に対し敏感に対応を」
倉野監督: 「(昔は)体で覚える、1回じゃない、10回じゃない、1千回、1万回。答えが出ていないものを一生懸命体で数を重ねて覚えて行くというのが昭和だったと思うんですよね。令和になって、分析、スポーツサイエンスというんですか、我々が得ることが出来なかった数値とか映像とかそういったものを駆使して自分を高めていく」 その時代の生徒たちを取り巻く環境を理解し、タブレット端末を使うなど、指導方法をアップデートしているという倉野監督。過去の指導法をいま、そのまま押し付けることもしないと話します。
倉野監督: 「私が現役のときにやっていたことを今の選手にやれよという事は言いませんし、平成の時代30年の中で、いろいろと変わってきたことを、令和になってもそのままやれよということもありません」
■監督も「教えてもらう立場」を忘れずに
指導者はあくまでも時代の変化に合わせ、環境を整えることが仕事としていますが、こうした“柔軟な考え”ができるようにするためにしていることがあります。
倉野監督: 「私自身のメンタルトレーニングというんですかね、雪山に登ったり、毎日選手と一緒に走ったり、自分が知らないことを、1人でやることの自分自身の気持ちの弱さとか小ささを自分で知るとか」 そこには、“自戒の念”が込められています。
倉野監督: 「教える身というのはどうしても教えられる立場を忘れてしまいますから。私たちも教えるんだけど、教えてもらう立場を常に忘れないように教える・教えられる両方を、一方通行じゃなくて行き来しないといけない」 2024年6月21日放送