オラスクアガに挑戦する前WBO世界Lフライ級王者のゴンサレスが3度目の来日 世界2階級制覇を果たし「拳四朗との統一戦をやりたい」
プロボクシングのWBO世界フライ級1位のジョナサン・ゴンサレス(33)=プエルトリコ=が6日、居住するプエルトリコ・カグアスから米ニュージャージー州ニューアークを経由し、成田空港着のユナイテッド航空機で来日した。初防衛を目指す王者のアンソニー・オラスクアガ(25)=米国=に挑戦(14日、東京・有明アリーナ)し、世界2階級制覇を狙う。 前WBO世界ライトフライ級王者のゴンサレスはチーフトレーナーの父・ルイス氏ら陣営2人とともに到着ロビーに姿を現した。約24時間の長旅にも関わらず時折笑顔を見せるなどし、疲れはないと言い切った。 「とても良い状態に仕上がった。グレートな調整ができた」 2019年8月に名古屋市の武田テバオーシャンアリーナでWBO世界フライ級王者だった田中恒成(畑中)相手に世界初挑戦し、7回TKO負け。その後、階級を下げて21年10月にWBO世界ライトフライ級王座を獲得。22年11月にさいたまスーパーアリーナで、2度目の防衛戦として岩田翔吉(帝拳)の挑戦を受け、3-0の12回判定勝ちした。今年3月に暫定王者だったレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)との団体内王座統一戦で、3-0の12回判定勝ち。3度目の防衛に成功した。 「(ライトフライ級では)体重維持がとても難しかった。108ポンド(ライトフライ級リミットの48・9キロ)を作るのが不可能になった」と6月に王座を返上し、フライ級(リミット50・8キロ)へ転向。今回で3度目の来日となる。ライトフライ級時代は一日2食だったが、フライ級に階級を上げたことで一日3食しっかりと食事を取ることができるようになり、体調が良くなったという。「前回日本に来たときは水も飲めなかった」が、今回は水分も十分に取れている。 この試合に向けてカグアスで約3カ月半の練習を積み、約90ラウンドのスパーリングを実施。現在の体重は121ポンド(約54・8キロ)だという。「1週間走っただけで4キロくらいは落ちる」と体重はまったく問題ないとした。 今回の興行は2日間にわたる国内史上最大級のプロボクシング興行。8大タイトル戦として行われ、WBC世界フライ級王座決定戦とWBA世界同級タイトルマッチ(ともに13日)も開催される。昨年4月に有明アリーナで3団体王座統一戦を闘う予定だったが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎に罹ったため中止となった前WBA、WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(32)=BMB=はWBC世界フライ級王座決定戦に出場する。ゴンサレスは「拳四朗に勝ってもらいたい。拳四朗との統一戦をやりたい」とフライ級での仕切り直しの統一戦を希望した。