信販大手・オリコ、衣料品リサイクルの新興企業と資本業務提携へ…循環型社会への移行を後押し
信販大手オリエントコーポレーション(オリコ)は、衣料品リサイクルを手がける新興企業エコミット(鹿児島)と資本業務提携する。近く正式発表する。
全85万店に及ぶオリコ加盟店の一部を衣料品の回収拠点とし、エコミットのリサイクル事業を支える。
エコミットは2007年に創業。不要になった衣料品を回収、選別し、リユースやリサイクルを行っている。回収拠点はショッピングモールや郵便局など約3500か所あり、年間回収量は1・2万トン。回収した衣料品のうち98%を再流通させており、伊藤忠商事など大手企業も出資している。
オリコは提携を通じて、循環型社会への移行を後押しするとともに、アパレル業界での加盟店を増やしたい考え。決済・ファイナンス分野での新サービスの提供も検討する。
環境省によると、22年に約70万トンの衣類が家庭から手放された。このうち、リユースやリサイクルに回ったのは24万トンにとどまり、残りは廃棄処分された。経済産業省は、30年度に家庭から廃棄される衣類を20年度比で25%減らす目標を掲げている。