明豊・米田友が春夏通算2500本塁打 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第7日の26日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、明豊(大分)と市和歌山が対戦。四回に明豊の米田友三塁手(3年)が右中間に今大会第6号となるソロ本塁打を放ち、春夏通算2500号を達成した。 【今大会のホームラン】 春のセンバツ通算では804本目。今大会は第5日(24日)の聖カタリナ学園(愛媛)―東海大菅生(東京)の1回戦で、東海大菅生の3番・千田光一郎(3年)が今大会第2号、大会通算800号となる左越え2ランを放った。春夏を通じた第1号は、夏の第1回大会(1915年)の中村隆元(広島中=現・広島国泰寺)。春夏通算2000号はセンバツの第84回大会(2012年)で光星学院(青森、現・八戸学院光星)の田村龍弘捕手(3年、現プロ野球・ロッテ)が関東一(東京)戦で左越え本塁打を放って達成している。 センバツでの本塁打は、木製バット最後の年となった第46回大会(74年)までは、大会を通じて1桁本数が当たり前だった。しかし、金属バットが主流になると、今も大会記録として残る最多30本塁打が出た第56回大会(84年)など2桁本塁打が増えていった。 第64回大会(92年)で甲子園の「ラッキーゾーン」が撤廃され、球場が広くなると、本塁打数は前回大会の18本から7本に激減。ラッキーゾーンは戦後間もなく、本塁打を出やすくするために両翼から左中間、右中間にかけて金網のフェンスを設置し、越えれば本塁打としていた。一方、バットの重さが900グラム以上と規定された01年秋以降は、導入直後こそ一時的に本塁打数が減った時期があったものの、重いバットを振れるように筋力トレーニングに励むチームが増えて体力、打力が向上。第76回大会(04年)以降は2桁本塁打を記録し続けている。【吉見裕都、田中将隆、新井隆一】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。