「ここ行くわ」小6娘が私立の中学受験を自ら選んだエピソードに感涙「あの頃の苦労が報われた気がする」
小6の6月、「ここに行くんだ」という気持ちがいちばん強かった娘…社会人となった今は?
──現在社会人という娘さん。小6の6月、自ら中学受験を選択。その強い思いとは? 「本人もよく分からないけれど『ここに行くんだ』という気持ちがいちばん強かったみたいです」 ──ただただ「行くんだ」という揺るぎない思いがあったのですね。とはいえ、片道2時間弱の通学距離と経済的な問題を話されたとのこと。 「はい。でも言葉での説得は無理でした。ここまで思いがあるのなら受験させないと一生恨まれると思いました」 ──最終的に「奨学金給付の特進コースに受かれば進学OK」と条件を出され、受験勉強をスタート。娘さんはご自分で参考書を買って勉強を始められたと。 「平日は学校の宿題と合わせて2時間ぐらい、休日は3時間ぐらい勉強していたようです。 直前にはもう少し増えていたかもしれませんが、問題との相性が良く過去問である程度点数が出ていたので比較的ゆったりとした受験だったかと思います」 ──そして短期間の受験勉強で見事合格。その時の娘さんは? 「入試当日、娘はあまり緊張するタイプではないので、普段通り学校に行くかのように会場に入りました。感情を表さない娘ですが、合格通知には飛び上がって喜んでいましたね。その姿を見て、私も泣いてしまいました…」 ──遠方ということもあって私立中学に進学させることにとても心配されていましたが…。 「当時は悩みましたが行かせて良かったと思います。マイペースな娘にとっては、優しく、懐深く見守ってくださる先生方がいらっしゃる環境で、娘が娘らしくいられたことがいちばん良かったです」 ──そんな思いを貫いた娘さんももう社会人に。 「この春で社会人2年目です。目標としていた業界に就職でき楽しくやっているようです。『自分のために使ったから』と1人暮らしをしながら大学時代の奨学金を返すとてもかっこいい娘になりました。暖かくなって春を迎えるたびに12歳の娘が初めて1人で電車に乗って通学した日、見えなくなるまでホームで見送り『無事に帰りますように』と願っていたのを思い出します。毎日毎日無事を願う存在に出会えた人生というのは幸せなことかもしれない、と思えたその春の1コマをXでつぶやき、今回残したかった感じですね」 最後に…tannoさんはこうつぶやいています。 「春の香りが風に乗ってやって来始めたここ数日 あの頃の不安と心配の入り交じる気持ちが思いだされる 新しい生活に希望を持ち旅立つ若者と不安混じりに残される親 離れる悲しさの大きさに、それほどまで愛せる存在に出会えた喜び この複雑な心情も親としての醍醐味として子との大切な日々を過ごそう」 ◇ ◇