アイルランドトロフィー府中牝馬Sを制したブレイディヴェーグ（撮影・鈴木正人）

＜府中牝馬S＞◇14日＝東京◇G2◇芝1800メートル◇3歳上牝◇出走15頭◇1着馬にエリザベス女王杯の優先出走権 　昨年のエリザベス女王杯以来、11カ月ぶりの復帰戦を快勝したブレイディヴェーグ（牝4、宮田）は1着馬に与えられる「エリザベス女王杯の優先出走権」を獲得した。今後は連覇がかかる一戦に出走するのかどうか、ルメール騎手が継続騎乗できるのかどうか、陣営はさまざまな可能性を模索していくことになりそうだ。 　牝馬路線でルメール騎手のお手馬は超豪華。前日に秋華賞を快勝したオークス馬チェルヴィニア（牝3、木村）はジャパンC（G1、芝2400メートル、11月24日＝東京）を目標にしていくことをオーナーサイドが明言。同じ木村厩舎、同じサンデーレーシングで主戦を務めてきたレガレイラ（牝3、同）はエリザベス女王杯（G1、芝2200メートル、11月10日＝京都）を目標にしている。 　エリザベス女王杯ウイークは例年、米国のブリーダーズカップ開催が終わって、短期免許で外国人のトップジョッキーが多くやってくるタイミングでもある。もちろん、57キロ、11カ月ぶりのレースを快勝し、次走選択にあたって、ブレイディヴェーグ自身のレース後の状態面が最優先であることは間違いない。エリザベス女王杯だけでなく、牡馬相手のG1や海外G1（香港）も選択肢に入ってくるだろう。陣営の決断を見守りたい。