センバツ高校野球 組み合わせ決定 仙台育英VS明徳義塾 柴田VS京都国際 /宮城
23日に開かれた第93回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会で、県勢2チームが登場する日も決まった。2年連続14回目の選出となる仙台育英は大会初日、19日の第2試合で、2年連続20回目の明徳義塾(高知)と対戦。甲子園初出場の柴田は大会5日目、23日の第2試合で、同じ初出場の京都国際(京都)とぶつかる。両校の選手たちは初戦の相手が決まり、闘志を新たにしていた。【面川美栄、滝沢一誠】 ◇仙台育英主将 宣誓大役「うれしい」 仙台育英の島貫丞(じょう)主将(2年)は須江航監督とともに多賀城校舎で抽選に臨んだ。甲子園常連校の明徳義塾との対戦が決まり「攻略は難しいが、大会までに練習試合を重ねてしっかり準備したい」と意気込んだ。主戦の伊藤樹投手(2年)は「対戦できてとてもうれしい。登板したら気持ちを前面に押し出して投げたい」と、エース左腕の代木(しろき)大和投手(同)との対戦を心待ちにした。 島貫主将は選手宣誓の大役も務めることになり「緊張しているがうれしい」と笑顔。抽選会で日本高野連の八田英二会長が感謝、感動、希望の「三つのK」という言葉を贈ったことから、「三つのKを体現できるような宣誓をみんなで考えたい」と話した。 柴田の遠藤瑠祐玖主将(2年)は「どこが相手でも変わらない」と落ち着いた様子で宮城の「ミ」を引いた。対戦相手が京都国際に決まると「エースの森下くんがキーマン。研究して、(試合を)迎えられる態勢にしていきたい」と話した。 選手たちは午前中で練習を終え、テスト勉強をしながら抽選会が始まるのを待った。 平塚誠監督は「後半になっても強豪が残っていて、心配して見ていた」と笑って振り返った。甲子園初出場どうしの対戦に「同じチームカラーになるのかな。しばらく実戦ができていないので、(相手校について)調べながら準備していきたい」と1カ月を切った夢の舞台を見据えた。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇明徳義塾 守りの野球 1976年に開校した男女共学の私立中高一貫校。野球部は開校と同時に創部された。センバツの最高成績は83年、2004年のベスト4。夏の甲子園では02年に全国制覇を達成した。OBにDeNAの伊藤光捕手ら。昨秋の四国大会は7試合を完投したエース・代木大和投手の躍動で連覇を果たした。粘り強い打者が多く、試合運びは堅実。1年時からショートでレギュラーの米崎薫暉(くんが)主将を中心に徹底した守りの野球を展開する。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇京都国際 強打線強み 1947年に京都朝鮮中として創立され、58年に校名を京都韓国中に変更。2004年に学校教育法1条の「学校」の認可を受け、現在の校名となった。甲子園出場は春夏通じて初めて。20年秋の近畿大会でベスト4入りを果たすなど、実力を付けてきた。左の森下瑠大(りゅうだい)、右の平野順大(じゅんた)の両投手は1年生の二枚看板。20年秋の公式戦で打率4割超の中川勇斗(はやと)捕手(2年)など、勢いのある打線も強みだ。OBに上野響平選手(日本ハム)など。