まさかの自動車メーカーが倒産!? 「買った人はどうすれば…」 奇抜デザインで注目も…工場停止からの破産へ 「HiPhi」に対するユーザーの反応は
まさかの「HiPhi」倒産で…どうなる?
近未来的なデザインを特徴とする中国のモビリティ系ベンチャー「ヒューマン・ホライズンズ」が展開するHiPhi(以下ハイファイ)が倒産しました。 個性的なコンセプトで注目されていたハイファイですが、中国現地のユーザーからはどのような反応があるのでしょうか。 【画像】「えっ…!」 これが「GT-R激似」の超高性能セダンです(36枚)
ハイファイは2019年に「X」という未来感のあるモデルを発表。その後、2022年に「Z」を披露しました。 この2モデルはドイツやノルウェーに投入され、ドイツでは中国よりも約600万円ほど高い10万9000ユーロ(約1753万円)と10万5000ユーロ(約1689万円)で予約を開始。 ただ、事業計画は思うように進まず、2023年第3四半期の欧州デリバリーは大幅な予定変更を強いられました。 また中国国内での販売も振るわず、月間販売台数800台以下の月が連続、2023年の累計販売台数はたったの4829台。 そこで巻き返しを図るべく2023年に廉価モデル「Y」を投入し、一時は持ち直したかのようにも見えましたが、結局は以前の不調状態に逆戻りしてしまいました。 さらにはドイツのスーパーカー「アポロ・アウトモビル」とのコラボレーションした「A」も発表するなどの動きを見せていました。 しかし、2023年末にはボーナス支給中止、そして役員報酬の削減という話が話題に。 そして2024年2月19日に工場の操業を6か月間停止、加えて従業員の給与支払いも延期しました。 この工場を停止させている間にハイファイトップのDing Lei氏は国営自動車メーカー「長安汽車」の本社を訪問し、ハイファイ存続のための買収を持ちかけたと言われています。 しかし、長安汽車以外の企業による買収話もたびたび噂になりましたが、結局2024年8月8日にはハイファイの親会社「ヒューマン・ホライズンズ」が現地の裁判所「塩城経済技術開発区人民法院」へ破産を申請、ついに万策が尽きてしまいました。 今後、同社は6か月の間に新たな出資者の募集を含む、さまざまな会社再生手続きをおこなうこととなっています。