創価大・立石正広はメジャーを目指す 高校通算10本塁打から大学で強打者へ急成長
昨年、大学2年になった立石は春のリーグ戦で5本塁打を放つなどブレイク。一躍脚光を浴びる存在になった。 ところが、ひと冬越えた今春、立石は大不振にあえいだ。序盤の4試合を終えた段階で打率は.071。チームも3節連続で勝ち点を落とすなど、思わぬ低迷を続けた。立石は「最悪でした」と振り返る。 「タイミングがバラバラで、打撃が崩れていました。松山の合宿が終わってから、『警戒されるんじゃないか?』とか、いろいろと考えすぎました。フォームも足を上げたり、いろいろやったりして、崩れてしまって」 結果的に「気持ちを割り切ってからよくなった」と状態を持ち直し、終わってみれば打率.297、3本塁打を記録している。 【少しでもメジャーをかじりたい】 昨年の松山に続いて2回目の参加となった代表候補合宿では、2日目以降も持ち前の打撃力をいかんなく発揮した。代表監督の堀井監督も「リーグ戦の前半は苦しんだと聞いていたんですけど、だいぶ復調して成長がうかがえる内容でした」と評価した。 東京新大学リーグのレベルの高さを証明できたのではないか? 立石にそう尋ねると、「そうであればいいんですけど」という微笑とともに、こんな答えが返ってきた。 「それは周りが決めることなので。自分はとくに考えずに頑張るだけですね」 今後の課題を聞くと、立石は技術面と肉体面のポイントを語り始めた。 「もっとボールに対してきれいに回転をかけた打球を打ちたいです。レベルが上がると球が速い投手が多くなるので、今はトップを早めにとって潰すイメージで打っています。回転をかけられれば、打球に角度が出ると思うので。あとトレーニングはただパワーをつけるだけでなく、機敏さをキープしながら体づくりをしています。守備は全然自信がないんですけど、プロに行くためには二遊間を守れるようになりたいですね」 プロへの思いがこぼれたため、念のためプロ志望なのかを確認してみた。すると、立石は「メジャーに行きたいんです」と大志を語った。 「野球の一番上の世界がメジャーリーグですから。今は大学で頑張っていますけど、いつ行ってもいいように......という思いで練習しています。たとえ1年でもいいので行きたいです。少しでもメジャーをかじりたいんですよね」