広島・玉村 先発の柱になる!大瀬良も床田も森下も「追い抜きます」 1000万増の年俸2600万円でサイン
秋季キャンプに参加中の広島・玉村昇悟投手(23)が10日、チーム宿舎で契約更改交渉に臨み、1000万増の年俸2600万円でサインした(金額は推定)。今季は2度の完投勝利を挙げるなど、成長の跡を示して4勝をマークした。来季は開幕ローテ入りと同時に、先発陣の柱となることに意気込んだ。 大幅アップを勝ち取っても満足げな様子はなく、使命感を増幅させた。玉村は「より一層、やらないといけない。来年、もっとできると思っている」と飽くなき向上心を燃やした。 今季は開幕ローテ入りこそ逃したが、5月末から安定した投球を見せてきた。7月30日・DeNA戦でプロ初の完投勝利を飾ると、続く8月12日の同戦でも9回を投げ切って白星。「完投したというのは自分の中ですごく大きい。目標がより一層、高くなった」と、ゲームセットの瞬間をマウンドで迎えた2試合は貴重な経験になった。 キャンプでは日々、下半身を使った投球フォームを体にすり込ませている。同時に、けん制やフィールディングなどの細部にも目を向け「これからもっと高いレベルでやろうと思ったら、そういった部分もしっかりできないと、1年間(ローテを)守るというのは難しい」と実感を込める。 投手としての総合力向上を求め、大瀬良、床田、森下ら先輩の存在も意識。「来年、追い抜きます。追い抜いてチームの核として戦いたい」と決意をにじませた。 増額分の使い道には「特に。ほしい物も今のところない」と苦笑した。渇望するのは来季の活躍と、先発としての一本立ち。あふれる熱意を原動力に変えて、頼れる存在へと成長を遂げていく。