レアルに暗雲 イエローカード貰いすぎのヴィニシウスとアンチェロッティ監督の関係が悪化
話し合うも溝埋まらず
レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールと同クラブの指揮官カルロ・アンチェロッティ監督の関係が極度に悪化しているようだ。スペイン紙『Sport』が伝えている。 [映像]ラ・リーガ第7節 レアル・マドリード対アラベス ハイライト 関係悪化の原因は、ルールを守ろうとしないヴィニシウスの振る舞いにあるようだ。同選手は、今季出場した公式戦7試合で既に3枚のイエローカードを貰っている。これらは全て主審に対する執拗な抗議や判定に対して不満を示したことによって貰ったイエローカードであり、不要で避けられるべきものであるというのがアンチェロッティ監督の考えのようだ。 「ルールが変更され、我々はそれに慣れなければならない。判定に対する抗議などは慎まなければならない。これはフェアとかアンフェアとかいう問題ではない。今の状況に適応しなければならない。それだけだ」 この件でアンチェロッティ監督はヴィニシウスと個人的な話し合いの場を設けたが、ヴィニシウスはアンチェロッティ監督の考えに聞く耳を持たなかったという。また、レアルの他の選手達の間でもヴィニシウスの行動は問題視され、チーム内の雰囲気は悪くなっているとも同紙は伝えている。 ヴィニシウスの選手としての今季のパフォーマンスは非常に素晴らしく、既にラ・リーガだけでも3ゴール5アシストを記録している。しかし、その一方で14日のラ・リーガ第5節レアル・ソシエダ戦ではゴール後にソシエダのサポーターを挑発するなど問題行動も多い。 ラ・リーガでは首位バルセロナとの勝ち点差が4となっているレアルだが、主力選手と指揮官の間に不協和音が存在しているという現状が解決しない限り、ここからの巻き返しは容易ではないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部