コンビニより多かった「町の歯医者」が過去最悪の倒産ラッシュに追い込まれた理由…このままでは「悪徳歯科医」が跋扈する事態に
「悪徳歯科医」は生き残ろうと…
だが、本当にそうだろうか。むしろ患者側にとっては「悪徳歯科医」をつかまされるリスクが高まる恐れがある。 「生き残りをかけて、今や歯医者側も収入を確保することに必死です。歯科治療への報酬は出来高制。しかも現行の保険制度では、歯科の診療報酬は医師と比べると低く設定されています。そこで、どんな手を使ってでも治療をしよう考える歯科医も出てくるわけです」(医療ジャーナリスト) 歯科といえば、これまで診療報酬の不正請求が度々問題になってきた。ただ、今年12月2日からマイナ保険証を基本とする仕組みに移行されることで、不正請求はより起きにくい環境になると予想できる。となると、大きく儲けようとする悪徳歯科医が出る行動はひとつだ。 「あまりに高額な保険診療を繰り返せば、今後はマイナ保険証ですぐに不正がバレ、厚労省から指導が入るはずです。したがって、インプラントやセラミックなど高額な『自由診療』を、必要以上に患者に強いる歯科医が増加するかもしれません」(同) 近所の歯医者がその数を減らしても、歯医者選びは今まで以上に慎重に行ったほうが良さそうだ。 【こちらも読む】『いきなり「無保険」になって全国民が大パニック…?マイナ保険証「2025年問題」のヤバすぎる全容』
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