マイナカードを「保険証」として使えば、今使っている「お薬手帳」は不要ですか？ マイナカードだと、履歴の情報が“最新ではない”とも聞くのですが、実際どんなメリットがありますか？ 注意点もあるのでしょうか？
お薬手帳の併用を。スマホアプリなども活用しよう
これらをふまえれば、マイナンバーカードを保険証として使う場合でも、お薬手帳を併用するのが無難です。なお、お薬手帳にはスマートフォンで使える「お薬手帳アプリ」もあり、保管や持ち運びが面倒という人はアプリで利用することも検討するとよいでしょう。
マイナンバー保険証・紙の保険証いずれでもお薬手帳を忘れずに
マイナンバーカードはさまざまな機能を備えて便利なものですが、逆に紛失した時のリスクも大きいものです。現行の健康保険証は令和6年12月2日に廃止となりますが、廃止後も最長1年間の猶予期間があります。マイナンバーカードを持ち歩きたくないなら、当面は健康保険証をそのまま使うといいでしょう。 むしろ、マイナンバー保険証のマイナポータルの情報が最新のものではないことに注意すべきです。マイナンバー保険証だけでは、薬の飲み合わせ事故などが起こりうるリスクがあります。 マイナンバー保険証・健康保険証のいずれを使う場合でも、お薬手帳も一緒に活用することをおすすめします。お薬手帳はアナログに見えても、現状では最新の情報を確実に医療機関に伝達できる方法です。 なお、薬の飲み合わせ事故の防止については、電子処方箋などの新しい対策も進められていますが、まだ普及率は低く、すぐに役立つものとは言えないでしょう。 出典 厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット デジタル庁 マイナポータル「よくあるご質問」 診療・薬剤情報、薬（薬剤情報）の更新日について教えてください。 デジタル庁 マイナポータル「よくあるご質問」 更新日（公開日）になっても前月分以前の診療・薬剤情報、薬（薬剤情報）が表示されません。 デジタル庁 マイナポータル「よくあるご質問」 健康保険証や医療券・調剤券はいつから使えなくなりますか。 執筆者：玉上信明 社会保険労務士、健康経営エキスパートアドバイザー
ファイナンシャルフィールド編集部
