躍動するラージョ右SBラティウを巡った争奪戦の可能性…いち早く獲得に動き出すのはローマ!?
ラージョ・バジェカーノの右SBアンドレイ・ラティウに対して、ローマが獲得に動き出そうとしているようだ。24日、スペイン紙『マルカ』が報じている。 バジェカスで躍動する攻撃的サイドバックを巡った、争奪戦が勃発するかもしれない。1998年6月20日生まれのラティウは現在26歳。ルーマニア出身で、幼少期に移住したスペインで育った同選手は、ビジャレアルのカンテラからトップチームデビューを果たした後、昨夏にラージョ・バジェカーノに加入した。昨シーズンは右SBイバン・バジウの控えに甘んじたものの、ルーマニア代表として全4試合でプレーした今夏のEURO2024を経て迎えた今シーズンは、ここまで出場したリーグ戦16試合のうち、15試合でスタメンに抜擢されるなど、主力に定着。最高時速約36kmと言われるスピードを武器に、攻守両面で脅威となっている。 そんなラティウに対して、かねてよりアトレティコ・マドリードやバルセロナ、さらにはトッテナムも興味を示しているとされる中、クラウディオ・ラニエリ監督が率いるローマが“ビッグターゲット”に据えたようだ。『マルカ』によると、3度目の立て直しを託された“修理屋”は、直近のパルマ戦において、右サイドバックに攻撃的ポジションを本職とするMFアレクシス・サレマーカーズを起用するなど、同ポジションには絶対的なレギュラーになり得る選手がいないと考えているとのこと。だからこそ、今後、複数クラブの動向によってマネーゲーム化する前に、同選手獲得にいち早く動き出そうとしていると伝えている。 また『マルカ』は、ラージョ・バジェカーノ側も慰留は容易ではないことを認識しており、移籍市場における“人気銘柄”になる可能性は明白だと指摘。ラティウとクラブの現行契約は2028年夏までで、契約解除金は2500万ユーロ(約41億円)というが、将来的な売却額の50パーセントをビジャレアルに支払わなければならない条項が盛り込まれていることを明らかにした。 なお、イタリアではローマだけでなく、ナポリのジョヴァンニ・マンナSD(スポーツディレクター)も同選手獲得を検討しており、ローマ同様にタイミングと移籍市場の状況から、決断を先延ばしにするのが難しくなってきたという。水面下で、高度な情報戦が繰り広げられていることが予想されるが、まもなく始まる冬の移籍市場でどのような結末を辿るのだろうか。
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