<柄本佑>吉高由里子の書き姿は「超紫式部」 「光る君へ」脚本・大石静と道長像に寄せる100%の信頼
吉高由里子さん主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合、日曜午後8時ほか)に出演する柄本佑さん。主人公のまひろ(紫式部、吉高さん)とは、ときに惹(ひ)かれ、ときに離れ、陰に陽に強く影響し合う“ソウルメイト”という位置づけの藤原道長を好演し、これまでドラマ人気の一翼を担ってきた。第31回では、まひろによる「源氏物語」執筆の始まりの様子が描かれが、筆をとる吉高さんの姿は、柄本さんの目にどう映ったのか? 脚本家の大石静さんに寄せる絶大なる信頼を含め、いまの思いを語った。 【写真特集】“超紫式部”な吉高由里子!? 注目の場面カット一挙公開 どぎまぎなシーンも!!
◇言葉にしない、言葉にならない感情もとても大事に
「光る君へ」は、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公。2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石さんが、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。
放送開始から半年以上が経過したが、いまも多くのドラマファンを魅了してやまない「光る君へ」の世界。
以前「大石さんの書かれる本が、とっても面白くて。読んでいてあっという間に終わってしまう」と語っていた柄本さんは、台本の一つの特徴として「…」の多さを挙げる。
「『…』は多いのですが、その後に『こういう心でいる』とか、注釈で一個一個ていねいに方向性を示してくれるので、僕らも挑戦しがいがあるというか。『万感の思い』とか、最初の頃は『目が合って、心で会話している』とか、これどうするんだろう?ってなったりしますけど、これはもう大石さんから挑戦状だと思って演じています」
言葉にしない、言葉にならない感情もとても大事にしているという柄本さん。
「それは大石さんが感じられていることでもあるし、僕らもせりふをしゃべっていないところをどう過ごすかって非常にやりがいがあるので、頑張らせてもらっています」
平安の貴族社会で、最高の権力者として名を残した道長。作中における人物像について「いい人すぎる」との声もあるが、柄本さんの大石さんへの信頼は揺るがない。