“使える男”になるべく料理を修行中!? 藤井隆行さんの愛用“お玉”は柳宗理の逸品
味噌汁やカレー、鍋料理などを作るときの必需品、玉じゃくし、通称お玉。これまでさまざまなお玉を試してきましたが、今は柳宗理のレードル(お玉)に落ち着いています。 ▶︎すべての写真を見る 1997年にスタートした柳宗理デザインのキッチンツールシリーズ。僕は湯飲みやグラス、鍋も愛用していますが、このシリーズのレードルは、ちょうどいい重量感と絶妙なハンドルの長さ、横広の楕円形で深さのあるお玉部分が、驚くほどすくいやすく注ぎやすいのです。 我が家では味噌汁などに使うSサイズを2個と、カレーなどの深鍋に合うMサイズ、そして汁を逃す穴の空いたスキンマーを愛用しています。 柳宗理は日本におけるプロダクトデザインの先駆者であり、工業デザインと民藝をつなげた人。 シャルロット・ペリアンの家でも柳宗理の食器が使われていて、フランスの家に置いてもまったく違和感がないのは洗練を極めたデザインだから。このレードルも、きっと考え抜かれて生まれたフォルムなのでしょう。 何より素晴らしいのは買いやすい価格だということ。日用品にとってそれはすごく大事なことですよね。 最近、毎日朝ごはんを作っています。奥さんの手作り味噌を使って味噌汁を作り、土鍋で米を炊く。それに納豆、たまに地元で採れたアジの干物、そして現在、だし巻き卵を特訓中。 卵焼きは、だし醤油とみりんのシンプルな味付けに。でも今は、味よりも見た目の美しい卵焼きを作ることに必死です。 味噌汁だけでなく卵焼きにもレードルが必要なので、Sサイズを買い足しました。朝食作りにレードルは欠かせませんね。 子供たちがいつか巣立って夫婦ふたりになったとき、奥さんに見捨てられないよう“使える男”になっておかなければ!とレードル片手に、料理に邁進する日々です。 藤井隆行●東京を代表するブランド、ノンネイティブのデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「ノンネイティブの秋冬の新作が続々入荷中。ぜひお近くのショップでチェックをお願いします!今季も当然、自信作です」。 竹内一将(Ye)=写真 町田あゆみ=文
OCEANS編集部