役所広司、カンヌで最優秀男優賞 「ひょっとしたらありえるかな?」と思ったワケ
日テレNEWS
日本時間28日に行われた第76回カンヌ国際映画祭の授賞式で、役所広司さん(67)が最優秀男優賞を受賞。授賞式の後、日本のメディアの取材に応じ「ひょっとしたらありえるかな?」と思ったワケを明かしました。 【画像】受賞作について「この作品を断る俳優はいない」と語っていた役所広司 役所さんが主演した映画『PERFECT DAYS』(メガホンをとったのはドイツのヴィム・ヴェンダース監督)。東京・渋谷の公共トイレを舞台に、役所さんが演じるトイレの清掃員・平山の日々を描いた作品です。
■「スタッフたちと一緒に受賞を分かち合えた」
カンヌ国際映画祭とは元々“縁”があった役所さん。第50回で主演作『うなぎ』(今村昌平監督)が最高賞のパルムドールを受賞しました。 授賞式後の取材で、「『うなぎ』のときにもトロフィーをお受け取りになった。ご自身の賞でのトロフィーはどんな気分?」と質問されると、「『うなぎ』のときは本当に興奮していて、まさかパルムドールとは思わず監督の代わりにもらった。欧米の方たちはプレゼンターの方とハグして、チュッチュっとキスをしてから受け取っていたんですけど、間際まで僕は“どうすればいいんだろう”とギリギリまで迷っていました。俺もするべきかな…と思いましたけど、日本人らしくお礼をして(トロフィーを)いただいた思い出があります」と過去を振り返り、「今回は監督もすぐそばにいましたし、スタッフたちと一緒に受賞を分かち合えた」と、笑顔を見せました。
■「ひょっとしたらありえるかな?」と思ったワケ
さらに、「何の賞かわかるまでどんな気持ちだったか」と聞かれ「ひょっとしたらありえるかな? と思っていました。色んな人の名前を言っていたので“あ~ダメだったんだな”と思っていたんですけど、最終的に審査員が“コウジ・ヤクショ”と言ったときに“あ~なんだ。もらったのか!”とビックリしました」と告白。“ひょっとしたらありえるかな?”と思った理由について「監督がしょっちゅう”大丈夫”みたいなことを言っているんですけど(笑)。今回たくさん取材をして(受けて)とてもよかったと褒められて、のせられていたんで。“そう思っちゃいけない”と思っている自分と、“そんなこと(受賞)ってあるかもしれないな”と思ったんですかね」と、賞に対する本音を明かしました。