最終回目前に加速する『虎に翼』。師の想いを貫く桂場。自らの半生を射影した判決に涙するよね。主題歌とのリンク…怒涛の伏線回収に視聴者「<解決しないドラマ>なのはむしろ当たり前では?」
◆板チョコを口にする桂場 それから閉廷した後、深く頭を下げた桂場は、ゆっくりと長官室へ戻ります。 椅子に腰かけたところで「桂場はこの翌月、定年を迎えて長官を退任。裁判官人生に幕を下ろすことになります」とのナレーションが流れ、桂場は深いため息をつきます。 それから机の中から何やら取り出そうとする桂場。よく見るとそれは、食べかけの板チョコレートでした。 ひとかけら割って口にした桂場は、疲労した様子を見せながら、ゆっくりとそれを味わうのでした。
◆解決していないのは当たり前 ドラマ内で怒涛のように進む伏線回収。内容への感動はもちろんのこと、同時にあと2回で最終回を迎えてしまうことを残念に思っている視聴者は多いようです。 ネットでは「穂高先生の想いを貫いた桂場。口にしたのは、多岐川が愛の象徴として絵に残した花岡の板チョコ…。怒涛の伏線回収が続く」「この判決は、父を殺していたかもしれないよねにとっても自らの半生を射影したもの。だからこそ涙が」「桂場が登場した日、必ず松山ケンイチさんのXで流れてきたつぶやき。それが見られなくなるのがさみしい」「寅子と美位子の<さようなら><またいつかどこかで>のやりとりは主題歌の歌詞からだよね」「<詰め込み過ぎ><何も解決してないドラマ>のような感想はむしろ当然では? どれも今の時代につながっていて解決していない、私たちが考えていくべき問題なのだから」といった声があがっていました。 朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。 仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを担当。脚本は吉田恵里香さんが、主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。
「婦人公論.jp」編集部
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