6年前死亡の父親も「中毒死」させたか 相次ぐ不審死…東京・台東区の夫婦を再逮捕へ
日テレNEWS NNN
東京・台東区で相次いだ不審死事件に新たな情報です。娘や夫の姉を中毒死させたとして逮捕された夫婦が、6年前に死亡した父親を殺害した疑いで、25日にも再逮捕される見通しであることがわかりました。また、父親が亡くなる5か月ほど前には母親も亡くなっていたということです。
4歳の娘、細谷美輝ちゃんを“中毒死”させたとして今年2月に逮捕された、父親の細谷健一被告(43)と、母親の志保被告(38)。6年前に亡くなった健一被告の姉・美奈子さん(当時41)を殺害した罪にも問われていますが、24日夜、新たな情報が。 並木雲楓フィールドキャスター 「娘や姉を殺害した疑いで逮捕された細谷健一被告と志保被告の家族をめぐっては、不審死が相次いでいました」 健一被告の父・勇さん(当時73)を中毒死させた疑いが強まったとして、25日にも再逮捕されることがわかったのです。
亡くなった勇さんと30年以上の付き合いがあるという人は… 亡くなった勇さんを知る人 「人がいいですよ。ビジネスホテルを1軒開業して、2軒目も開業して順調にいってた。もともとは元気でね。病気もしたことがないぐらい元気だったのが、なんか体調がおかしいって、病院にいって検査入院したのかな。それからどんどん悪くなって『原因がわからない』と話をしていた」 健一被告と志保被告については… 亡くなった勇さんを知る人 「まわりからのうわさだと、夫婦仲は大変だったらしい。けんかは絶えないとか、派手なけんかしたとか話は聞いた」
2018年以降、健一被告と志保被告の周りで相次いだ“不審死”。 2018年4月、健一被告の姉・美奈子さんが死亡。その約1か月後には健一被告の父・勇さん(当時73)が亡くなり、さらに去年3月、娘・美輝ちゃんが亡くなりました。 3人にはある“共通点”が。化学物質「エチレングリコール」を摂取させられたとみられるのです。
捜査関係者によると、警視庁が美輝ちゃんと美奈子さんの殺害に関する捜査を進める中で父・勇さん(当時73)についても調べたところ、勇さんが入院していた際のカルテの数値の変化が、エチレングリコールを摂取した際のものと考えて矛盾がないことに加え、当時、2人が使っていたインターネット通販のアカウントで「エチレングリコール」が購入されていたこと。携帯電話のメッセージの中に、殺害をほのめかすやりとりが確認されたことなどから、2人が共謀した上で勇さんに「エチレングリコール」を摂取させ、殺害した疑いが強まったということです。 家族の間にいったい何があったのか…。 生前、会社を経営していた父・勇さん。健一被告と美奈子さんの間には、会社の経営権などをめぐりトラブルがあったといいます。 被告夫婦と姉を知る人 「言い争いをしていたりとか、(被告夫婦に美奈子さんが)攻撃されていたのをよく見た」