<咲き誇れ!センバツ広陵>自主練で考え改善へ 支え合い課題に向き合う /広島
今春のセンバツで4度目の優勝を目指す広陵選手たち。全体練習を終えた後は、各自が課題と向き合う自主練習に励んでいる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 照明に照らされたグラウンドで、右打ちの河手音和(とわ)選手(2年)が左手1本でバットを持ってスイングを確認していた。右手でバットを強く握ってしまう癖に気づき、左手だけでボールを打ち返す練習などを試している。「インパクトが強くなるように最大限の力で打つにはどうすればいいか」。自分で考え、他の選手に見てもらいながら、右手と左手のバランスや力加減を調整する。 一緒に練習する澤田大和選手(2年)は河手選手と互いにフォームをチェックし、気づいた点を伝える。体が早く開いてしまう課題には「球を捉えるインパクトの瞬間をしっかり見るようにすると良いのでは」とアドバイスをもらい、改善に取り組んでいる。 松村悠叶(はると)選手(2年)は「ヘッドの重みを利用してバットを倒すイメージ」で振り、阿形悠生(ゆう)選手(1年)がトスしてくれるボールを打ち込んでいた。 鏡の前でひたすら素振りを繰り返す土井悠希選手(1年)。「体を後ろに残してヘッドをたてると強い打球になる」という土居湊大選手(2年)がくれたアドバイスを生かそうと、フォームを探っている。 白髪零士選手(1年)は、練習熱心でリーダーシップもある空輝星(こうせい)選手(1年)の姿に刺激を受ける。「みんなが休憩している間も一人でバットを振り続けている。負けていられない」 中井惇一部長は「自分たちで考えて練習することに時間を費しているのが、広陵の強みの一つ」と明かしてくれた。【武市智菜実】