「服を捨てられない…」読者のリアルなクローゼット悩みを昼田祥子さんが解決!
あなたは十分におしゃれ。だからあえて、とんでもなくダサい格好で出かけてみて!──Sachiko hiruta
くみ アパレルメーカーで営業をしていたので、また働きたいんです。 昼田 そもそも、なぜ自分のスタイルを探しているのですか? くみ いろんな格好が好きだけど、ブレているというか、軸が欲しいというか。あと「いつもきれいにしているね」と思われる人でいなきゃ、という意識がどこかにあって。 昼田 一回、とてつもなくダサい格好で出かけてみてください(笑)。最初は恥ずかしいかもしれないけど、だんだん開き直っていきますよ。 人の目にどう映るか、というフィルターを通してのおしゃれは不自由なもの。全部取っ払って、本当の意味で自由なおしゃれを楽しんでほしいです。 くみ できますかね…。 昼田 どんなに服がダサくても、くみさんの魅力はひとつもなくならないから。「私は大丈夫」「私には○○がある」って、自分のいいところを何度も自分に言い聞かせて、自分を信じてほしい。そうしたらきっと「スタイルのある人」になれると思います。 くみ 目から鱗の発想です! 昼田 あとね、最後にお伝えしたいんですけど、散らかったクローゼットって、自分を後回しにしてでも、別のことを頑張ってきた勲章ですから。 MOGI サボっていただけかと…。 昼田 いいえ、自分を責める必要はないの。お二人はすでにおしゃれで実行力のある人。もう十分に素敵です。クローゼットに意識を向けたお二人の今後の変化が楽しみです。
まだまだ聞きたい! LEE100人隊&編集部の疑問に昼田さんに答えてもらいました
Q.1 セール情報に弱く、買わないと損な気がしてしまいます。──bNo.042 くみさん A.1 「安かったから」だけの理由で手に入れた服は、結局は出番が少なくなりがち。値段で選ぶのではなく「汚れても洗える公園用の服」などと、具体的に役目を与えられるかどうかを優先的に意識して服を選んでみては? Q.2 イロチ買いをよくしますが、ダメですか?──LEE編集部カベコ A.2 その中に、ベストな1色があると思うんです。つまり別の色は2番手3番手となって、結果的に着る頻度が落ちる可能性が。予備的な服よりも、よりベストな服を別の視点で探すほうがおしゃれの腕は上がると思います。 Q.3 服を減らす以外に、クローゼットをすっきりさせる方法はありますか?──No.013 ましゅさん A.3 正直に言って、ないと思います。収納グッズを駆使したり、引っ越しやリフォームでクローゼットを大きくしたりもできますが、自分で管理できる数には限りがあります。根本的な解決は、数を減らすことだと思います。 Q.4 お気に入りの服だけにしたら、今度は自分の体型が気になって自己嫌悪。──ライターT A.4 どんな体型でもボディラインをすっきり見せたり、美しく見せたりする服が必ずあるはずで、まだそれを探し出せていないだけ。悪いのはあなたではなく、そう思わせた服です。あらためて自分の体型に合う服を追求してみて。 Q.5 大切な人の形身のバッグだけは、どうしても手放せません。──No.022 だみこさん A.5 これは普段着る服とは切り離して考えてもいいかもしれません。ただ、その物がなくても思い出は消えません。いずれ目をつむってでも大切な人を感じられるようになったら、手放してもいいタイミングかもしれませんね。 Q.6 ブランドバッグを手放す勇気が出ません。──No.038 さとささん A.6 私の場合、「ママ抱っこ」と言われたときに、子どもをすぐに抱っこできる自分でいたくて、汚れても洗えるコットンバッグで十分という考えに。〝道具〞として今のライフスタイルに合っているかを優先して取捨選択を。
教えてくれたのは?
●昼田祥子さん ファッションエディター 女性誌やアパレルブランドのカタログなどで編集を担当。流行の服やバッグ、靴を取り入れていた生活を見直し、その経験をwebメディアの連載で綴ったことが話題となり『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』(講談社)として書籍化。音声メディア「スタンドFM」でも活動中。 Staff Credit 撮影/田村昌裕(freaks) 取材・文/田中理恵 こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「着たい服しかないクローゼットの作り方」に掲載の記事です。 ※商品価格は消費税込みの総額表示(2024年10月号現在)です。