「間違いなく最悪」4度の五輪経験の伊競泳選手が怒りの主張! 選手村の環境に苦言「暑さで2時前まで眠れない」【パリ五輪】
目下開催中のパリ五輪において、多くの選手たちが拠点としている選手村。その評価は一向に改善される気配がない。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 開幕に先駆け、7月18日にオープンした選手村には各国の選手団が続々と入村。「史上最も環境にやさしい大会にする」と謳った大会組織委員会の意向がふんだんに盛り込まれた施設は、サステナビリティの観点からも大きな期待を集めていたが、実際に利用した選手たちから漏れ聞こえるのは、不満の声ばかりだ。 とにかく問題は山積している。運営側が環境に配慮し、ビーガンメニューを豊富に取りそろえた食事は、肉料理が不足。大一番に備えたい選手たちが「最悪だ」と酷評するほどクオリティは低い。さらにエアコンが設置されていない各室が「暑すぎる」と断じられたほか、競技会場までのシャトルバスの運行にもクレームが相次ぐ事態となっている。 そんな”劣悪”とも言える環境には、五輪を知り尽くしたベテランも本音をぶちまける。イタリアの男子競泳選手であるグレゴリオ・パルトリニエリだ。 過去3度の五輪出場経験を誇るパルトニエリ。今大会も800メートル自由形で銅メダル、男子1500メートル自由形で銀メダルを獲得していた名スイマーは、母国紙『Corriere della Sera』で「僕はオリンピックを4回も経験しているが、組織の体質は間違いなく最悪だ」と強調。運営を断罪した上で、問題視されている選手村に対する不満を口にした。 「部屋にはエアコンがないから、暑さのせいで夜中の2時前ぐらいまで眠ることすらできなかった。今の状況は選手村として意味がない。五輪に挑んでいるアスリートをこんな風に扱うべきじゃない」 すべてはあらゆるアスリートたちを思っての主張だ。パルトニエリは「大会期間中、僕らアスリートは主人公であるはずなのに、ここじゃ全く何も守られていない。最悪だ」とも強調。委員会の対応に辟易としながらも、何とか改善を求めた。 苦情が殺到するパリ五輪の運営体制。残り1週間を切った中で、少しでも状況が変わることを願いたいが……。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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