写真：HOBBY Watch

　メガホビEXPOで大きな存在感を放っていたのがフィギュア「UA Monsters ゴジラ2023」と、「UA Mechanical グレンダイザーU グレンダイザー」だ。全高360mmを超える大迫力のサイズに密度の濃いディテール、発光ギミックと目が惹きつけられた。会場で展示されていた試作品から造型を中心に見ていきたい。 【画像】映画そのままの恐ろしさが感じられるゴジラのビッグフィギュア 　加えて可愛らしいマスコットアイテム「つみちぇん」の話も聞くことができたので、併せて紹介していきたい。 ■ 劇中の恐ろしさを追体験できる大迫力のゴジラフィギュア 　フィギュア「UA Monsters ゴジラ2023」は2025年発売予定、価格は未定。PVCとABSを使った塗装済完成品フィギュアで、サウンド、発光ギミックを内蔵している。モチーフは2023年の映画「ゴジラ-1.0」に登場したゴジラだ。 　「ゴジラ-1.0」のゴジラは小笠原諸島にある大戸島周辺にいると伝えられる怪獣で、アメリカの核実験で変異、日本に襲いかかる存在だ。特攻隊として出撃しながらも機体が故障したといって帰ってきた敷島は、大戸島で襲われて因縁を持ち、東京に帰ってからもゴジラと戦う運命に苦しむ。 　映画のゴジラは頭が小さめで、下半身ががっしりしており、巨大な背びれが印象的だ。非常に強い再生能力を持つが、放射熱線を放つ際は自身も大きなダメージを負うため連続の発射ができない。映画では強大な力を持つ存在として描写されており、戦後で復興しようとする東京を再び廃墟に変える。 　「UA Monsters ゴジラ2023」は原型師が情念を練り上げて造ったかのような迫力ある造型となっている。鱗とも皮膚とも異なるすじの入ったゴジラならではの皮膚には細かく彩色が施されており、造型での迫力を増している。足を踏ん張り、腕を拡げ、首を前に突き出しているポーズは今にも襲いかかられそうな凶暴さを感じさせる。 　会場で話を聞くことができたのは「発光ギミック」へのこだわり。ゴジラは放射能熱線を放つとき、尻尾の先端から1つ1つ背びれが持ち上がりその根元が光る。その光が登っていき後頭部までその光が達したとき放射熱線を放つのだが、フィギュアでは背びれこそ動かないものの光るタイミングやサウンドは映画のタイミング通りになっているという。映画でも放射熱線を放つシーンは非常に印象的であり、フィギュアでそのシーンを追体験できるとのことだ。 ■ 全高360mmmの大きさと発光、音声ギミックが魅力のグレンダイザー 　「UA Mechanical グレンダイザーU グレンダイザー」は、2024年に放映していたアニメ「グレンダイザーU」の主役メカ・グレンダイザーのフィギュア。現在プレミアムバンダイなどで受注が行われており、2025年1月発送予定。価格は41,800円。 　フィギュアは右手を突き出したポーズの固定だが、必殺技の「スクリュークラッシャーポーズ」以外にも、手のひらをこちらに向けたポーズに加え、左手に武器である「ダブルハーケン」を構えさせることが可能だ。 　フィギュアの魅力は何といってもその大きさ。全高約360mmのグレンダイザーは圧倒的な迫力だ。このフィギュアにはライト＆サウンドギミックが搭載されており、アニメ「グレンダイザーU」で主人公デューク・フリードを演じる入野自由さんのセリフを幾つも収録している。 　発光はグレンダイザーの角、目、さらにスクリューパンチの発射エフェクトが発光。発射エフェクトは点滅により炎が回転しているかのように発光する。前腕のブレードは右手だけでなく左手も展開可能だ。 　大サイズならではの表現は大きな見所。グレンダイザーは「マジンガーZ」と世界観を同じくするが、「フリード星の守護神」という異星文明のロボットだ。カラーリングではマジンガーZを思わせるところがあるものの、デザインは大きく異なる。 　さらに「グレンダイザーU」としての新しい解釈、関節が人間の筋肉のように収縮するといった描写や、元の「グレンダイザー」のデザインから様々な考察を加えてアレンジされている、フィギュアは足なども太くアニメのデザイン以上にマッシブに見える。グレンダイザーUならではのディテールをしっかり楽しめるのが本商品の大きな魅力だろう。 ■ 「ハイキュー!!」や「呪術」のキャラクターがアイスに変身!? 　もう1つ、「一押しです」と説明を受けたのが、「つみちぇん」シリーズ。「つみちぇん ハイキュー!! 【ワッフルコーンカップ付きセット】」と「つみちぇん 呪術廻戦 【ワッフルコーンカップ付きセット】」がプレミアムバンダイで受注中だ。2025年2月発送予定で、価格は6,160円。 　「つみちぇん」はアイスの形をしたマスコット。1ピースごとの造型は共通だが、ここから「ハイキュー!!」や「呪術廻戦」、「NARUTO -ナルト- 疾風伝」といったキャラクターがアイスになっており、アイスのように積み重ねることができる。アイスのピースでしっかりとキャラクターを表現させるところがデザイナーの腕の見せ所だ。 　ユーザーとしての楽しみ方は積み重ねるところ。好きなキャラクターのカップリングや仲間で合わせる、敵同士で合わせるなど好きな組み合わせができる。重ね合わせて高いタワーを造ったり、作品の垣根を跳び越えることも可能だ。 　メガハウスのデフォルメキャラクターシリーズ「るかっぷ」とも相性が良く、並べるとより可愛らしい雰囲気に。ファンならばコレクションし遊びたいところだ。