「母親は自分のために1日30分しか使えない」母親の8割は自分より子どもを優先…実は親こそセルフケアをするべき理由
ママのセルフケアは、より良いママでいるためにも「必要」
「親にとってセルフケアは必須であり、ご褒美ではありません」と話すのは、親米ママ専門の認定臨床ソーシャルワーカー、エマ・ベネット。 「子どものお世話をするのと同じように、自分のお世話をすることも大切です。自分のことをきちんと管理できていなければ、枯渇感や憤り、孤立感が芽生えてきます。セルフケアのための時間を持つことで、より心穏やかになれますし、今を生きていると感じられるでしょう。日々子育てを担う親こそ、セルフケアを毎日の日課に加える必要性があると私は強く信じています」
セルフケアタイムを日課に組み込む方法
時間ができたら、たまには自分のことを構おう、ではダメ。大切なのは日々、セルフケアを意識して、日課に組み込むこと。 だからと言って突然ジムに行ったり、凝った料理を作ったり、スパに毎日通うという意味じゃない。おすすめは、自分にとっての優先事項を決めること。 もし運動もできていないし、睡眠も取れていないなら、最優先すべきは睡眠の確保。睡眠は人にとってガソリンのような役割を果たす。しっかり眠れれば周りがよりクリアに見えて、戦略的に物事を考えられるようになる。 もし夜中に子どもが泣き出したら、パートナーを肘でつついて起こして、自分は眠る時間を確保するようにトライして。その分パートナーには仕事後に自由な時間を楽しんでもらえばいい。週末には、交互に朝寝をするようにしたりと協力して持続可能な方法を探してみよう。
親が自分を大切にすることで、子どもも自分を大切にする
「子どもは、私たちのことや私たちが自分をどう扱うかをよく見て育ちます。これは、自分にかける言葉だったり、自分の体をどう扱うかだったり、自分の時間に対する価値など、さまざまなことが当てはまります。私たちがセルフケアの手本となることで、子どもはそれを見て、自分も真似するようになります。自分を大切にすることは、家族を大切にするのと同じくらい重要であることを、セルフケアを通して子どもに教えられることになるのです」 自分を後回しにして子どもに全力を傾けてきた人にとって、いきなりその態度を変えるのは難しいかもしれない。でも、「良い母親」=子どもだけでなく、自分のことも大切にできる親ということを意識して、まずはできそうなことからセルフケア習慣を始めてみては? この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。