医学部に受かりやすい関西の中高一貫校…東大理三の合格体験記によく登場するお嬢様学校はどこだ
子供をなんとしても医学部に入れたいーー。そんな願いを抱く教育ママ・パパは少なくない。今回も、そんな方々に向けて学歴活動家のじゅそうけん氏が関西にある「医学部に入りやすい中高一貫校」を紹介する。関東編、西日本編と合わせた短期連載全3回の第2回。 【動画】筑波大医学部(医学群)は定員の50%が推薦枠の衝撃…一般入試で医学部に入れない子でも医学部に入れる裏ワザを推薦入試専門家が大暴露!低偏差値でも国立医学部に入れるのか、じゅそうけん、戦記が真実に迫る!
医学部受験に強い高校その1は、東大理三の合格体験記によく登場するお嬢様学校
医学部受験に強い高校その1は、神戸女学院中高だ。 緑豊かな西宮市岡田山の丘上に所在する、キリスト教精神に基づく女子中高一貫校である。 1875年に創設されたミッションスクールを母体とし、礼拝や聖書の授業が展開される。 日能研偏差値では61であり、関西では上位校の位置付けだ。 そしてこの学校はなんと、進学実績が非公開であるという大きな特徴がある。そのため、医学部合格者数はブラックボックスとなっている。 ただ、関西の医学部予備校の合格体験記や、毎年刊行される東大理三合格者のインタビュー集である「天才たちのメッセージ 東大理三」にはかなりの頻度で本校の生徒が顔を出している。医学部信仰が強い土地ということも相まって、かなりの数が医学部に進学していることが予想される。
制服はなく、細かい校則もない
神戸女学院はキリスト教の精神に基づいた学校として、社会に必要とされる女性のリーダーを育成してきた。それを可能にしているのが非常に自由な校風である。 本校には細かい校則がなく、創立以来制服も採用していない。学院生活を通して生徒たちは校則によってではなく、自分で考え、判断するということを学んでもらうのだ。 東大理三の入試に近年面接が導入され、医学部受験界隈で話題となった。 医学部では学力に偏重した試験の弊害が問題視されている。多浪して難関大の医学部に合格したものの医師国家試験で浪人し続けたり、コミュニケーションで職場や患者と問題を抱えたりする医師もいる。 また医学部に合格しても入学後にミスマッチを起こし中退してしまうケースも見られる。 そうしたコミュ力に問題のある医師は、本校の情操教育を受けてきた生徒たちからはあまり生まれないのではないのだろうか。
英語教育に力を入れ、TOEFL ITPで全校生徒の半数が677点満点中500点以上を取得
学習面では、英語教育に力を入れているのが特徴的だ。本校の英語の授業では、中一から教師とのペアワークが行われる。これが学習の基礎となり、高校入学時点でに英検一級や准一級に合格する生徒も毎年存在する。 近年のアクティブラーニングでしばしば問題視される「ワークだけやらせて放任」的な授業スタイルではなく、自主教材を用いてリーディング、ライティングの力をじっくり養成していく。 そして高二、高三の秋には全員がTOEFL ITPを受験し、全校生徒の半数が677点満点中500点以上を取得するという驚くべき成果を挙げている。
じゅそうけん
【関連記事】
- 【詳しくは…!】医学部に受かりやすい関西の中高一貫校リスト…日能研偏差値40台から国公立医学部57人!京大13人!驚異のハイコスパ校の正体
- 医学部に強い首都圏の中高一貫校リスト…サピックス偏差値50なのに東大10人超、国公立医学部10人超合格の名門校はどこだ
- 首都圏で医学部に入りやすい中高一貫校リスト…SAPIX偏差値40台でも東大12名、国公立医学部16名、私大医学部全国トップクラスの名門校はどこだ
- 北関東・中部地方にある「医学部に入りやすい」中高一貫校リスト…日能研偏差値50で国公立医学部50名合格、偏差値47で私大医学部26名合格の名門校はどこだ
- 西日本で医学部に入りやすい「コスパ最強」の中高一貫校リスト…日能研偏差値40で、卒業生の10%が国公立医学部14名合格「コスパ最強校」はどこだ