天心「こういう時はめっちゃ強い」 元世界王者モロニー戦決まり武者震い 攻略の鍵は「ダンダダン」!?
◇プロボクシングバンタム級10回戦 東京・有明アリーナ(2025年2月24日 WBO・AP王者 那須川天心 《10回戦》ジェーソン・モロニー) キックボクシングの“神童”で、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)が27日、都内のホテルで次戦発表会見に臨んだ。2月24日に行われる次戦では元WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)との対戦が決定。プロ6戦目でいよいよ元世界王者との対戦が決まり、来年秋に予定されている世界挑戦への試金石とする覚悟を示した。 那須川はモロニーとの世界ランカー対決へ「ボクシングを始めて、初めて名前が分かるというか、ボクシングファンはもちろんあまり興味ない人も知っている。やっと自分の本当の実力が“もろにー”分かると思う」と笑顔で意気込んだ。 陣営から見せられた相手候補4人の中からモロニーを即決したという。「仕組まれていた感じでしたけど(笑い)。モロニーと言われたら、やっぱりそこを選ぶ」と笑みを浮かべながら「自分の中でのボクシングへの挑戦表明。生半可な気持ちでやってねえぞ、という感じ。自分の実力が本物か偽物か分かる」と気合十分。「キックの時もあまりなかった久々の感覚。気持ちが上がるし、こういう(格上相手との)試合をしてこそ格闘家。待ってました。こういう時はめっちゃいいんですよ」と武者震いした。 対戦が待たれる、同じキック出身でWBO世界同級王者の武居由樹(28=大橋)も今年5月にモロニーと対戦し12回判定勝ち。那須川は終盤までもつれる激戦を現地で観戦した。「(武居選手の結果を)超えるという意識はあまりない。ただ客観的に見て(結果を)比べられるとは思うし、そこを物差しで測られる。自分の実力を全部出して圧倒的な戦い方をしたい」と2戦ぶりKO決着をにらんだ。 初のタイトル挑戦となった、10月のアシロ戦には判定勝ちでWBOアジア・パシフィック同級王座を獲得も課題があったことを振り返り、現在はジャブや細かなステップ、距離を徹底的に練習していると明かす。モロニー戦に向けては「ジャブを突き合って距離でいかに負けないか、そこだけで勝負が決まる。そこを伸ばしていくのが勝利のテーマ」と分析。続けて人気漫画の「ダンダダン」を“参考”にしていることも明かし「ダンダダンがヒントになりつつある。幽霊との距離感とか、覚醒するときのモードやマインドを凄く今参考にしている。覚醒して、25年一発目、革命ののろしを上げます」と高らかに宣言した。