5カ月ぶりに一時1ドル=157円台に 日銀利上げ見送り、円安進む
19日の外国為替市場で、対ドル円相場は円安が進み一時、7月以来、約5カ月ぶりに1ドル=157円台をつけた。日本銀行が追加利上げを見送ったことなどを受け、日米の金利差が意識され、円を売る動きが強まった。 日銀は、19日の金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に据え置き、金融政策を維持した。植田和男総裁は、会合後の記者会見で、来年の春闘での賃上げの動向や、米国のトランプ次期大統領による経済政策を見極める考えを示した。会見中に1円程度円安が進み、その後も円を売る動きが強まった。 米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が18日、利下げに動いた上で、2025年の利下げの見通しを4回から2回に下方修正した。米国の金利が高止まりするとの見方が強まったことも、円売りの材料となっている。
朝日新聞社