170年前の“南海トラフ地震”にちなみ津波避難訓練 伊豆を訪れた観光客をホテルへ
静岡放送
11月5日は「津波防災の日」。170年前、江戸時代に起きた南海トラフ地震にちなんで、全国各地で津波避難訓練が行われました。静岡県伊東市では、観光客をホテルに避難させ、命を守る方法を確認しました。 【写真を見る】170年前の“南海トラフ地震”にちなみ津波避難訓練 伊豆を訪れた観光客をホテルへ 「訓練訓練、地震発生、ただいま揺れています」 今回の訓練は相模湾で地震が発生し、震度6強の揺れと、最大10数メートルの大津波がわずか数分で、伊東市を襲ったという想定で実施されました。 避難した場所は「津波避難協力ビル」に指定されている伊東市内のホテルです。ホテルのスタッフは、館内放送や道案内をしながら、海抜12メートル以上の3階の広間まで、観光客役の従業員を誘導しました。 <観光客役の従業員> 「津波の訓練は初めてだったんで、観光で普通に来て、避難誘導され、『来てください』と言われてもついていけるどうだろうか」 Q.観光客の気持ちは少しはわかったか 「かなり」 この訓練は伊東警察署が「津波防災の日」に合わせて、毎年、実施しています。 <伊東警察署 杉本裕樹警備課長> 「まずは大きな声で避難者に声をかけてもらい、ここが避難する場所であるということを明確に指示してもらいたいと思う。行動で示し、周りの人たちに危機意識を持ってもらい、率先してみんなで逃げるという形を取ってもらいたい」 警察の担当者は、避難場所が決まっていて、観光客への案内が明確で良かったと訓練を振り返りました。
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