全国高校ラグビー 27日開幕 長崎北陽台「勝つ」マインドを持って 初戦は城東
第104回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。各都道府県代表の51校(北海道2、東京2、大阪3)が出場。長崎県からは長崎北陽台が2年ぶり22度目の代表権を手にした。初戦で城東(徳島)に勝てば、2回戦で優勝候補筆頭のAシード大阪桐蔭(大阪第1)という組み合わせになったが、チームはぶれずに「全国制覇」を掲げて花園に挑む。 今季は2年ぶりに県内公式戦無敗を達成。チーム始動当初から「今年の北陽台は強い」と全国的に注目されていたが、3月の全国選抜大会1回戦で桐蔭学園(神奈川)に敗れると、6月の全九州大会も準決勝で大分東明に屈した。今回はその悔しさを晴らせるラストチャンス。主将のロック下田は「これまでやってきたことを全部出す。まずは初戦に全力。大阪桐蔭戦でベストゲームをして、最後は日本一」と気合が入っている。 FW、バックスのバランスが取れたチームに仕上がった。平均体重約95キロのFWは、高校日本代表候補のロック田﨑凛、下田を軸に接点に強く、前に出る力がある。ナンバー8尾﨑はオールラウンダーで、プロップ田中は攻撃面で強さを発揮する。フッカー園田、フランカー多喜田らのタックラーは、ピンチをチャンスに変える力がある。 バックスはタレントがそろった。高校日本代表候補の中田、1年時からスタメンの新垣の両CTB、FB山口幸が攻守の要。白丸、香月の両WTBは11月の県大会決勝で計5トライを記録した。牟田、田﨑果のHB団が、どれだけFWを前に出せるかがポイントになってきそうだ。 今季のもう一つの特徴はフロントローを戦術的に交代できる層の厚さ。スクラムなどで負担が大きいポジションを、相川、馬場、吉田、田中らが複数で担う。他県の強豪と比べて部員数が少ない長崎北陽台としては、めったにない“戦力”となっている。 品川監督は「確実に初戦を突破して、大阪桐蔭に臨みたい。このチームは力はある。120%を出せれば戦える。ひるんだり、受け始めたら相手は止まらなくなるので“勝つ”というイメージ、マインドを持ってチャレンジしてほしい」と選手たちの奮起を促している。