アフターコロナでの健全な心身の取り戻し方 とは?経験者の知恵を上手く拝借する方法
春山:そうですね。近視有病率が上がっているのは、室内中心の生活になっていることと、屋外で身体を動かさなくなってきたことが原因として複合的に絡み合っていそうですね。 窪田:悪循環ですよね。人間は目から80%の情報を入手しています。視機能の低下は全体的な認知機能が低下することでもあるので、精神的にも身体的にも近視によってさまざまなリスクが発生する可能性が高まります。 今まで近視は身体の成長期を迎えている子どもが罹るものとされていました。ですが、今や大人になっても近視が進む事例が増えています。どの世代の方にも屋外で太陽光を浴びている時間を1日合計2時間程度確保して、目の健康を保持していただきたいです。
窪田:私は目の健康という観点からも山歩きに大きな可能性を感じています。ヤマップが運営する「YAMAP」は登山アプリ国内ダウンロードNo.1と聞いています。ユーザーの皆さんは実際にどのようにアプリを活用して、登山や山歩きを楽しんでいるのでしょうか。 ■山歩き初心者でも気軽に楽しめる「集合知」 春山:私たちがメイン事業としているアプリをはじめとするインターネットの一番の強みは集合知だと思っています。Wikipediaがその代表例ですね。ごく少人数の専門家で辞書を作るよりも、より多くの幅広い関係者が作成するほうが使い勝手のいいものができあがります。ヤマップでもアプリの機能の一つとして、ユーザーさんたちが各自の山の楽しみ方を紹介し合ってシェアできるようになっています。
窪田:素晴らしいですね。自分が「今度の週末、あの山に行こうと思うので、今雪はどのくらい残っているのか知りたい」といったことも、つい先日その山に行った人が情報をシェアしてくれていたら助かりますね。 春山:私が登山をし始めた20年ほど前と今とでは、山の楽しみ方がだいぶ変わってきたと感じています。ただ黙々と登山をするだけでなく、例えば登山先の自然を写真撮影して楽しんだり、山の上でご飯作りやヨガを楽しんだり、親子で山歩きを楽しんだりと、楽しみ方が多岐にそして細分化されてきました。