日経平均株価の乱高下で心が落ち着かなくて、投資をやめるべきか悩んでいます……。こんなに不安になるくらいならいますぐ売るべきでしょうか?
2024年から新しいNISA制度が始まり、それにともないNISAを始めたものの、7月から8月にかけての日経平均株価の乱高下で、「投資をやめようか」と悩んだ人もいることでしょう。今回は、そのような人に向けて、株価の乱高下に対処する方法をお伝えします。
日経平均株価の乱高下を目の当たりにして
2024年、1月4日の始値3万3193円からスタートした日経平均株価は、7月11日の終値で今年の最高値4万2224円を記録しました。 つまり、約1万円の上昇となったのです。投資を始めたばかりの人にとっては、保有している金融資産の価額が右上がりになっていたため、「投資を始めてよかった」という思いが強かったと思います。 ところが、7月11日から1ヶ月もたたない8月5日には、日経平均株価は終値で3万1458円となり、年始の価額を下回ることになりました。この状況に、「投資は怖い」と感じ、「株を売却しようか」と悩んだ投資初心者の人は多いのではないでしょうか。
投資を始めた目的は何ですか?
こういった株価の乱高下が起こったときに、考えてほしいことがあります。 まずは、思い出してください。投資を始めようと思ったときに、このような株価の乱高下を想定していましたか。そして、このように株価が乱高下したときに、どのように行動するかを考えていましたか。 投資は元本保証ではない、と頭で理解していたとしても、実際に乱高下を目の当たりにしてしまうと、「投資は危険だからやめよう」という思いに至るのは分かります。 しかし、考えてみましょう。投資を始めた目的は何ですか? ・老後資金を確保したい ・普通預金に置いておくだけではもったいないかな ・少しでも将来のために増やしておきたい おそらく、このような思いだった人が多いと思います。そうであれば、まだ目的を達成できていないということになるので、投資をやめるべきではないです。 投資の基本は、「長期・分散投資」です。なので、あわてて売却するのではなく、今は少し気持ちを落ち着かせることが大切です。