日銀がこれほどまで円安を「無視」する3つの理由とは何か
いまや大蔵省も財務省となり、このような雰囲気は薄まっているが、いずれにせよ、狭い専門性に逃げ込む欠点と、全体を考えすぎてでしゃばりすぎる傲慢さと、トレードオフ的な組織の欠点が存在することも事実だ。 では、どうしたらよいのか。 あまりにつまらない結論だが、現実的に、その中間でバランスを取るしかない。そして、すべての組織、すべての個々人がその立場になり、自分の専門性、個々の役割をまっとうしながら全体のことも考え、自分の領域に励みながら、それが全体に悪影響を及ぼさないか、全体の役に立っているか、つねに考えながら行動する。そういう当たり前のことを全員がやるしかない。
今回は、つまらないオチになってしまったが、現実における解決策とはそんなものだろう。 (本編はここで終了です。この後は筆者が週末の競馬などについて語るコーナーです。あらかじめご了承ください) 競馬である。 この週末は、アメリカで3歳馬のクラシックレースの1つ、ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ競馬場、ダートコース、距離2000メートル、日本時間での発送予定時刻は5日の7時57分)がある。JRA(日本中央競馬会)が施行する、日本ダービー以上の重要性を、アメリカの競馬界では持つ。
■忘れられない2000年のケンタッキーダービーの快挙 ITバブルが弾けた2000年に日本人の関口房朗オーナーが所有するフサイチペガサスが勝ったとき、私はちょうど留学中であったため、ライブで見ていて(と言ってもテレビのライブ中継だが)、驚きと感動に包まれた。 ケンタッキーダービーは1番人気が勝てないというジンクスがあり、それをフサイチペガサスが21年ぶりに破ったこと、ミスタープロスペクター産駒で1998年当時、世界史上最高額の400万ドルで購買されたこと、それらも話題であったが、そんなことよりも何よりも、オーナー(馬主)が日本人だということが最大のニュースであり、メディアを覆いつくしていたのである。